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戦力分析的な何か

 ついに開幕ですか、なんかイマイチ実感がわきません。


 さてこんな辺鄙なブログでいまさら紹介するまでもない、獅子吼ちゅるさん主催の予想大会。残念ながら私は参加は難しいですが、せめて戦力分析ぐらいは、ということで期限ぎりぎりもいいところですが、今年のファルコンズについて(多分)客観的に見てみました。


[はじめに]
 今年のファルコンズを語る上で、昨シーズンとの比較という意味で最も重要なポイントは、間違いなく攻守両コーディネイターの変更です。OCはマイク・ムラーキーからダーク・カーターに、DCはブライアン・ヴァン・ゴーダー(BVG)からマイク・ノーランとなり、どちらも基本思想がコンサバティブからアグレッシブへと大きな変換を遂げました。
 それを踏まえて今年のファルコンズについて見てみたいと思います。

[オフェンス]
 主力選手という点では、ほぼ昨シーズンの戦力を完全維持しています。
 個別に見ていくとフランチャイズQBマット・ライアンはプレイオフでの結果のみで過小評価されることも多いですが、安定感が高く、昨シーズンはパッシングヤードでフランチャイズレコードも更新し、年々確実に成長をしています。
 RB陣はエースのターナーには少なからず勤続疲労が見られますが、チームは今年彼のキャリー数を減らすことを早くから明言しており、その分は2年目ジャクイーズ・ロジャース、遅いけど万能バックのジェイソン・スネリングといった控え陣が担うことになります。双方バックアップとして十分な能力を持ち、特にロジャースはプレシーズンを通して好調で、一部識者からは今年ブレークしそうな選手にも挙げられる選手で要注目かと思われます。
 レシーバー陣はロディ・ホワイトとフリオ・ジョーンズのWRコンビはリーグ屈指と言えます。タイプ的にも2年連続100キャッチ超えのポゼッションレシーバーのホワイトと、圧倒的な身体能力でビッグプレイを演出するジョーンズという、役割分担がはっきりした良いタンデムだと思います。TEではいわずと知れたトニー・ゴンザレス、今期限りの引退を表明していますが、その職人芸とも言えるレシービングスキルは未だ彼をエリートTE足らしめています。
 OLは昨シーズンファルコンズの弱点と言われ続けた箇所ですが、個々で見た場合明らかに問題があったのはRGとLTサム・ベイカーの二つでした。これを受けドラフトでは上位2指名権をOLに投資しています。しかし、少なくとも開幕は昨季開幕と同じRGギャレット・レイノルズとLTサム・ベイカーという陣容で望むことになりました。両者プレシーズンでは改善が見られたものの、この2箇所が安定するかは依然として疑問といえます。

 さて、ざっと主要選手を見たところで、新OCカーターによって予想される効果を何点か挙げてみます。
・バーティカルパスの増加。
 カーターはカレッジコーチ時代、多くのハイパーオフェンスを作り上げたことで知られる人物で、その代名詞とも言えるのが、複雑にデザインされたストレッチオフェンスです。その片鱗はプレシーズンでも随所に見られ、プレシーズンではリーグトップのパスヤードを記録しています。個人的にQBライアンはロングパスの精度に不安があると考えていたのですが、ここまではその不安もほとんど見られず、特にジョーンズとのホットラインは多くのビッグプレイを生み出しています。

・スクリーンパスの増加
 前任ムラーキーOCは、ほとんどスクリーンパスを使用せず、たまに見せても全くと言っていいほど機能していませんでした。対して、カーターOCは積極的にスクリーンを使っていくことを就任時から表明しており、その言葉の通りプレシーズンでは非常に美しくデザインされたスクリーンが何度も見られました。
 このスクリーンパスの増加というのは単にオフェンスのバリエーションの増加というだけではもちろんなく、対パスラッシュにおいて大きな効果が期待されます。昨シーズンまでは相手からすれば、サードダウンロングではスクリーンをケアする必要がなくブリッツも入れ放題だったことを考えれば、その効果は決して小さくないと思われます。特に、不安があるとされるパスプロテクションの大きな助けになるのではないでしょうか。

・バランスアタックの終了
 ここからはネガティブな側面ですが、ムラーキーOCの大きな武器だったのがバランスアタックによるボールコントロール。3回のダウンを使いきって10ヤードを進むという前時代的ともいえる哲学はライアンの正確なショートパスともあいまって、ファルコンズオフェンスの象徴とも言えるものでした。
 カーターOCもバランスアタックの重要さについてはおろそかにしないとは言うものの、ムラーキー時代のように、タイムオブポゼッションで圧倒する試合展開は望めないと思います。今までの相手を疲労させることでオフェンスを機能させるという形を捨ててどこまでやれるかはプレシーズンでは見えてこない部分だと思われます。

[ディフェンス]
 ディフェンスも昨シーズンの先発陣はほとんど残りましたが、一部に大きな変化が生まれました。現体制となった08シーズン以降、MLBとして文字通りディフェンスの中心だったカーティス・ロフトンの離脱と、ベテランプロボウルCBアサンテ・サミュエルの加入です。
 今年のファルコンズディフェンスのキーになりそうなのがこのサミュエルを加えたCB陣で、昨季の先発ダンテ・ロビンソンをニッケルにまわした上で、ニッケルパッケージをディフェンスの基本隊形としてファーストダウンから積極的に使っており、まだどこまで効果的か評価はできませんが、うまくはまればパスハッピーの現代NFLに対する一つの解となるかもしれません。
 個人として注目すべきはロフトンに代わってディフェンスのリーダーに任命されたOLBショーン・ウェザースプーンで、昨シーズンすでにプロボウル級の働きを見せていましたが、3年目の今年更なるステップアップを期待したいところです。
 その他、先発陣には特筆するほどの大きな武器があるわけではありませんが、大きな穴というほどの問題もなく、全体としてまずまずの水準の選手が揃っていると言っていいと思います。

 さてディフェンスについてもDC変更にともなう変化について考えてみよう、と思いましたが(上記のニッケルパッケージの多用という点を除けば)これは「コンサバからアグレッシブへ」の一言で説明できます。
 パスラッシュはフロント4頼みではなく、様々なブリッツパッケージを使うことになりますし、Sは常時2ディープではなくボックスに入ることも増えます。
 ただあえて個人的にポイントを挙げるとすれば、ランディフェンスとサードダウンロングの2点が気になるところです。
 BVGディフェンスは4-3ディフェンスの王道を貫いた結果、大崩をしないという特性があり、それは特にランディフェンスで発揮されていました。軽量選手が多かったためパワーランには弱さも見せましたが、スピードタイプのホームランヒッターには仕事をさせず押さえ込むことに成功していました。対してノーランディフェンスは、ニッケル多用ともあいまって、プレシーズンでは対ランで少なからず不安が見られました。タックルリーダーのロフトンも去り、ここが今年のウィークポイントになる可能性は十分あると思います。
 対照的にサードダウンロングでは大きな改善が期待されます。BVGのコンサバが最も悪いほうに出たのがここで、昨季はサード&3よりサード&10の方がファンとしては不安が増すという奇妙な現象が生じていましたが、ノーランが標榜するプレッシャーディフェンスが本物なら、昨年のような事態は起こらないと思われます。

[スペシャルチーム]
 リーグ全体としてはほとんど認知されてないでしょうが、Kマット・ブライアントは35歳を越えて2年連続でFG成功率キャリアハイを更新、Pマット・ボッシャーはルーキーイヤーの昨季、シーズン後半以降は素晴らしいパントを連発しており、ともにチームの強力な武器でした。プレシーズンでも両者絶好調を維持しており、今年も大きな戦力となると思われます。
 リターンでは絶対的エースのエリック・ウィームスが去った影響がどこまで出るか、地味にじわじわと響いてくるかもしれません。


[まとめ]
 繰り返しますが今年のファルコンズを左右するのは個々の選手以上に両新コーディネイターの二人だと思われます。
 カーターがカレッジコーチ時代に天才と評されたオフェンスを展開できれば、一気にNOやNEのようなハイパーオフェンスチームの仲間入りするかもしれませんし、百戦錬磨のノーランディフェンスが見事はまれば、NFLのディフェンスの歴史に新たな一ページを刻むかもしれません。同時に、カーターが昨シーズンJACオフェンスをリーグ32位に導いたのを繰り返す可能性も、ノーランのアグレッシブディフェンスがことごとく裏目に出る可能性もゼロではありません。
 要するに今年のファルコンズは昨季とほぼ全く同じ戦力ながら今までのチームスタイルから180度転換をはかる以上、どんな結果が出るかは蓋を開けてみるまで全くわからないというのが私なりの結論ということになります。

___
 ふう、やっぱり真面目に文章を書くと疲れるのなんのって、今思うとレポートを書きまくってた学生時代の自分が信じられないですね。
 ちなみに地区内順位予想はTB-CAR-NO-ATLです。非常に綿密に分析した上での本気の予想です。

[追記]
 見直してみて、先発陣のことしか言ってないことに気づいてしまいました。先発陣と控えとのレベル差はファルコンズ最大の欠点の一つですので、今年のファルコンズがうまくいく大前提として、怪我人を最小限に抑えることが挙げられます。もし主力に何かあった場合はお察しください。
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この記事へのコメント:

redgun1978 : 2012/09/07 (金) 10:33:34

100ピースパズルを2008年~(ヴィック事件暗黒シーズン翌年)仕上げていき実は完成しちゃっていた(新人QBライアン用に毎年毎年簡素に丁寧に)。ここで周りをみたらあっやっべ500ピースやってんじゃんてことでピースを追加の昨年(WRフリオとかDEエドワーズとか)。額縁はそのまま(両コーディネーターの考え方など。というより100ピースで完成しちゃってる)だからがっちり納まることなくピースはあふれちゃったり、きっちり様式美化してた部分(パーフェクトなタイムコントロールとかそのための無駄反則そぎ落とし)を破壊するはめに。それでもなんとかプレーオフ出場(結果は大惨事w)できたピースということは。。。。。額縁500ピース用に(両コーディ紹介記事通りでございますし、ライアンはできる子理論)すれば簡単な話じゃんという2012シーズンです。1年でパズルの組み合わせ完成しちゃえばあるのかも頂が。ただ上りつめるためには1000ピースパズルが必要だとしたら今年の出番はないです。

ほとらさんすいません、ちゅるさんリンク踏んだ人用の私的戦力分析をここに書いてしまいましたー。地区内順位予想はもちろんデスブログのことを考えた結果ですねwww

ほとら : 2012/09/08 (土) 09:43:33

 いえいえ、以前も言ったとおりファルコンズに対する様々な見解が見れるのは大歓迎ですので。失礼ながらそれは果たして戦力分析なのか、という思いも若干頭をよぎりましたが(笑)言わんとするところは非常によくわかります。問題なのは、新しい額が本当にパズルを入れるのに丁度良いサイズなのか、また仮に大きさは合っていても形が全然違うんじゃないのか、といった不安がある点でしょうか。HC,GMが正しいと考えた選択を見守るシーズンになりそうですね。

 予想についてはもちろん外れること期待ですし、デスなんちゃらも少なからず考慮してますが(笑)、上にも書いた通り割りと結構本気だったりします(ネット予想もこれで出しました)。ちなみに本気で呪い優先なら間違いなくNOをトップにしてます(爆)

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