Week1 @KC 展望

 WRティム・トゥーンが怪我でカット、代わって先日サプライズカットを食らったCBドミニク・フランクスが出戻りですって。まあ怪我ばっかりは仕方ないですし、最終カットで最もロスターに近かったであろう(そして、トゥーンとPR役で被っていた)フランクスが戻るのも理解できるんですが、WR4人体制は流石にまずかろうと思うんですけど大丈夫なんですか。ここはやはりカレッジ時代PRもこなしていたお兄c(ry


 さてさて、いよいよファルコンズも開幕戦間近となりました。大事な緒戦の相手はKCチーフス。

 ではまず簡単に対戦相手のおさらい。

 KCについてこのオフいたるところで言われていたことが「QBと怪我人さえなんとかなれば純粋な戦力的にはリーグ最強」ということで、改めてデプスを眺めてみるとその豪華さに気付かされます。
 RBはTENのクリス・ジョンソンと並んでリーグ最速最恐ランナーに君臨するジャマール・チャールズと新加入の重建機ペイトン・ヒリスという、いつぞやのDVDアタック時代のウォリック・ダン、TJダケットを髣髴とさせるような対極コンビ。レシーバー陣はコンプリートパッケージのWRドウェイン・ボウとポストゴンザレスの大任を務めるTEトニー・モエアキの二人を核に、若手有望株の大型WRボールドウィン、ちょこまか系のマクラスター、さらに新加入のTEケヴィン・ボスと錚々たる顔ぶれ。そして伝統的に強力なOLはエリック・ウィンストンというビッグネームを加え更に強固に。
 ディフェンスではLBにサックアーティスト タンバ・ハリ、ついに才能が完全開花したILBデリック・ジョンソンという二人の絶対的存在を有し、更に2年目OLBジャスティン・ヒューストンも台頭。セカンダリーにはネクスト江戸の呼び声高い若き天才Sエリック・ベリーにブランドン・フラワーズ,スタンフォード・ラウトという若く才能豊富なCBタンデム。そしてDLではやはりようやく才能が開きつつあるグレン・ドーシーとタイソン・ジャクソンの両DEに今年のコンバインの主役NTドンタリ・ポーというポテンシャルだけならリーグ屈指といってもおかしくないドラ1上位トリオ。

 ・・・・・・うーむ、こうして見ると本当に豪華絢爛、某ウォルターさんが「スーパーボウルコンテンダー」と主張し続けているのもうなづけます。ちなみに私もAFC西優勝候補と予想しており、ここは固いと見ています。

 では付け込む隙がないのかと言えば決してそんな事は無く、このチームの問題は結局のところ最初にも言った「QB」と「怪我人」に尽きるわけです。この二つが何とかなれば、と言いましたが、少なくとも現時点ではあんまり何とかなってない模様。

 失礼ながらエースQBキャッセルは怪我を差し引いても完全に安値安定で頭打ちの感が有り、例えばレーティング90台で試合を壊さない事は出来ても、独力で試合を変える力、特に劣勢時に逆転劇を演出する力は無いという印象で、分かりやすく言えば赤男と同じベクトルに位置してしまっている気がします。今年こそ一皮向けて欲しいというファンの淡い期待もプレシーズンの微妙な出来で打ち砕かれてしまったようで。

 次に怪我ですが、まず何はともあれRBチャールズ、Sベリー、TEもえあきという昨シーズンのACL3兄弟がどこまで回復しているかというのが非常に気になる所。日本NFLブログ界において定説となっているACL完全復帰2年説が本当だとしたら、少なくとも開幕戦の段階では100%のポテンシャルを発揮するのは難しいと思われますが、果たして。(それにしてもここまで超主力がピンポイントで早々にアウトとは、改めて昨シーズンはKCファンにとってはつらいシーズンだったのだと思います。)
 そして今年も早速新たな負傷者がディフェンスを中心に続出しているようで、現時点でリストアップされている選手が先発陣だけでNTアンソニー・トリビオ、Sケンドリック・ルイス(以上ダウトフル)、LBデリック・ジョンソン、CBブランドン・フラワーズ(以上クエスチョナブル)と開幕前とは思えないほど厳しそうな様子。特にクエスチョナブルの二人はディフェンスの中心選手でもあり彼らが出るかどうかでKCディフェンスのレベルは大きく変わってきそうです。
 さらに負傷というわけではないですが、大黒柱のタンバ・ハリがサスペンションで欠場確定。怪我ならともかく、こういうのは素直にラッキーとほくそ笑むことができます、というか実際先月このニュースを聞いたときは無意識にガッツポーズをしてました。

 ということで何となくファルコンズに風が吹いているような開幕KC戦、これらを踏まえて展望に入ります。(前置き長)


vsKCオフェンス

 上述したようにキャッセルには不安が多いですが、一方で、有利な試合展開で確実に進ませるだけの力は十分あります。となると、ここはやはり彼がパスで打開せざるを得ない状況に持ち込みたいところ。
 そのためにはまずランを止めるというのが必須課題。で、チャールズ、ヒリスのタンデムを止められるかと言う話ですが、これが開幕戦にしてノーランのランディフェンスを測るには最高の試金石という気がします。BVG時代はチャールズのようなスピード特化のホームランヒッターは絶好のカモで、対照的にヒリスのようなゴリゴリタイプは天敵だったわけですが、これがどのように変わるか、非常に注目されるところです。プレシーズンを見る限りでは「どっちも止まらない」という嫌な予感も沸々としているわけですが、ヒリス,チャールズともに病み上がりでもありますし、ここで完敗するようなら、今後のシーズンの展望が一気に暗くなりますし、流石にノーランに限ってそんなことはない、と思いたいところです。
 個人的に対ランのキーマンと思っているのが、ムーア、デクーの両S。二人ともBVG時代の2ディープ専任とは打って変わってボックスに入ることが多くなったので、昨年までとは一味違う姿が見れるんじゃないかと。あとレイ・”ランスタッファー”・エドワーズさんね。

 さて、どうやったらランが止まるかという具体的な案はノーランさんに一任するとして、どうにかしてパスシチュエーションに追い込んだら、ディフェンスとしては7割方成功。もちろんボウを初めとした豪華レシーバー陣は怖いですが、キャッセルにしっかりプレッシャーをかけさえすればどうにでもなりそうです。プレッシャーという点で期待したいのはやはり変幻自在のブリッツパッケージ、昨年のようにサードダウンロングを通され続けるようなことはもう無いと思いたいところ。

 総括としてはランが止まれば勝ち、止まらなかったらヤヴァイ展開といった感じでしょうか。あ、あとOCデイボルが何かやらかしてくれることに期待。どれだけノーランが彼を絶賛していようと、私にとってはmentaiさんの言葉の方が重いのです。


vsKCディフェンス
 
 繰り返しになりますが、タンバ・ハリのサスペンション確定、加えてもしデリック・ジョンソン、ブランドン・フラワーズらが欠場となれば戦力大幅ダウンは否めず、仮に出場してきたとしても万全とはいえないはずで、ファルコンズとしてはかなり優位に試合を進めることができそうです。
 とは言えもちろん油断は禁物。特に気になるのはライン戦で、ドラフト上位で固められたDL(先発NTトリビオ欠場濃厚につき、どんたり君先発の可能性大)は本当にいつ大爆発してもおかしくない布陣。かつて私の中ではベリチック(=ピオーリ,クレネル)ディフェンスの鍵はLBという印象が強かったんですが(テディ・ブルースキーなどのインパクトが大きかったんだと思います)、昨季のスーパーなどを見るにつけ、DLこそ彼らのディフェンスの真の核だという考えが強くなってきました。さすがにポーがウィルフォークの域に達するにはまだまだ時間がかかるでしょうが、なにかのはずみで勢いがつけば、3人ともに一気にブレークしそうな怖さがあります。それだけにOL、特にインテリアラインは彼らを勢い付かせないよう、集中力100%でプレイして頂きたいところ。個人的にはプレシーズンえらい好調に見えたブレイロックに注目。あと出るかどうかも分からないですが、レイノルズにもいろんな意味で注目。

 そしてこのライン戦さえ乗り切れば大駒を欠き、万全とは程遠いKCディフェンスを攻略するのは多分容易。プレシーズンは参考にはならないとはいえ、ラッセル・ウィルソン目的で見たプレ3戦目を見る限りでは、若いチームと言うこともあってか、力を持て余しているというか、まだ組織としてうまく機能していないと言う印象を受けました。コエッターさんのバーティカルアタックの試し切りといきたいところです。ただベリーには要注意。ターンオーバーでモメンタムがひっくり返ればどれだけ優位な試合も分からなくなります。

 またこの試合でコエッターさんの「ゲームプラン」がいかなるものなのかがようやく分かるというのが、シーズンを占う意味でも重要なポイント。はたしてランはどう使うのか、ライアンの腕は最後まで持つのか、非常に気になるところです。なお万が一、満身創痍のKCディフェンス相手に手も足も出ないようなら来週から私の興味の8割はカレッジと王座戦に持っていかれます。

スペシャルチーム
 クイズが怪我でもしたら泣きます。

その他
・Gonzo on ファイナルアローヘッド
 KCといえばゴンザレス、ゴンザレスといえばKCです。このリビングレジェンドにとってアローヘッドは最も思い入れの深い地であり、KCファンにとってもゴンザレスというのは間違いなく特別な選手。
 そんな彼にとって、この日は選手としてアローヘッドの地に立つ最後の日となるはずで(引退宣言はさておき、さすがにあと8年はちょっと厳しいでしょう、私の精密な見立てでは6年がいいところです)、ファンもゴンザレスもテンションは最高潮のはず。ただでさえ熱狂度で知られる球場で、さらに開幕戦ともなれば、ゴンザレスがフィールドに立った時は想像を絶するクラウドノイズが予想されます。クラウドノイズで思い起こされるのが、昨季のHOU戦で、あの試合のようにライアンらオフェンス陣が熱狂に飲み込まれれば、手も足も出なくなる可能性があります。ここは、クラウドノイズをはじき返すほどの圧倒的なゴンザレスの存在感、威光を期待したいところ。彼がこの試合で大活躍でもした日には感涙でむせび泣く自信があります。

・クレネルHCは本当に優秀なのか
 信じません。並み居る専門家の意見より、私にとっては野犬留置場に書かれていることの方が重いのです。今年もワハハ本舗でよろしく。

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 しまった、第1週だからって調子に乗って書きすぎました。めんどくさいので削りませんが。
 ただこれは数ヶ月ぶりのNFLでいろいろ溜まってたのと、情報収集する時間がありすぎたせいなので、来週からはこの半分以下の展望になると思われます。DENについてはブルッキングがロスターカットを切り抜けたことぐらいしか知りませんので。
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この記事へのコメント:

mentai : 2012/09/08 (土) 15:39:23

いやあKCはほんと凄い面子ですね。いい開幕カードだなあ。
クレネル&デイボルは、ブラウンズでも実現していないドリームカップルです。きっと素敵な化学反応を起こしてくれると思いますw

redgun1978 : 2012/09/08 (土) 18:05:04

@KCは、ふわっとした自分なりの展望でほんとにお互いの2012をを占ういいカードだなーと思ってましたが、これ読んでさらに紐解くとますます最高の開幕カードじゃないですか!ちょうど去年のドラフトで名前の覚えのあるヒューストンやらベイリーがいましたし、こういう獲らなかった選手みるの楽しいですね。あとフランキーをカット(出戻りですが)するからにはマックレインに非凡なガンナー能力があると読んでいたので実践で確信したいところです。

ほとら : 2012/09/08 (土) 19:49:05

>mentaiさん
 や、何度も勝手にお名前を使わせていただいて申し訳ありません。しかしKCコーチ陣を見るにつけ、やはりブラウンズ時代の栄光(笑)に触れずにはいられませんでした。願わくばマイナスにマイナスを掛けたらプラス、という反応でないことを祈ります。
 しかしタレントという観点で見ると本当にKCは凄い、特にどんどん若手が育ってきているのが末恐ろしいですね。これで若いチームをしっかりまとめられるHCと勝てるQBがいたら、大げさでなくスーパーもありそうです。あ、そういえば、控えにドラフト時大きく注目された元ドラ1QBがいますね、キャッセルに何かあったらもしかしたらシンデレラに・・・・

>redgun1978さん
 純粋なフットボールファンとしての立場から見るとKCが万全でないのがいささか残念ではありますが、本当に2月再戦の可能性もゼロではない好カードだと思います。
 ヒューストンなんかはジョージア大なんですね、なるほど地元ファンにとっても思い入れは強そうですね。ただ個人的にドラフトで獲らなかった選手といえば、なんといってもグレン・ドーシーです、彼の名前を聞くたびに色々とifの世界を想像してしまいます。
 マクレインについてはこれまでカバー能力しか関心がなかったので、ガンナーとして、という視点は私にとってはなかなか新鮮でした。確かに第5(第6?)CBに求められるのはまずSTでの力ですね。ウィームスが去りデントが守備に専念ということで、今年のガンナーエースは空席ですし、私も注目してみようと思います。

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