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コエッターさん流ボールコントロール

 午前休だったのを忘れて早起きしてしまいましたので、時間があるときしかできないネタを。


 前回のコメントで今年のファルコンズオフェンスについてredgunさんが素晴らしい指摘をしてくださったので、私なりにコエッターオフェンスを解釈してみます。いつぞやのOL論に続く2度目のredgunさんコメ発企画。いつもお世話になってます。
 なお全プレイを分析しての考察というような大したものではなく、あくまで印象と大雑把なデータだよりの個人的解釈だということを最初にお断りしておきます。

 コメントでredgunさんが言われていたのは、今年のオフェンスは「ライアンのパスを軸としたボールコントロールオフェンス」であるということ。これはまさしくその通りで、現在のドライブの主役がターナーの足ではなくライアンの肩であることは明らかですが、決してマーツさんのクレイジーアタックのようにタイムコントロールなにそれ食べれるの的なオフェンスではなく、時間も使いながらプレイを重ねていくオフェンスを見せています。

 これが顕著なのはSD戦の特にファーストハーフで、この前半ファルコンズオフェンスは前の記事でも取り上げた完璧なファーストシリーズ(タッチバックで自陣20ヤードスタート)と、ファンブルリカバーで自陣ゴール前4ヤードからスタートした二つのシリーズでロングドライブをTDに結び付けていますが、どちらも一発ロングゲインを狙うようなパスではなくミドルからショートのパスを中心としており、前者は10プレイ約5分,後者は17プレイ約8分を使うドライブとなりました。これらの結果、ファーストハーフの消費時間はほぼ20:10と圧倒。まさにパスを軸としたボールコントロールが展開されました。(ちなみにここまでタイムオブポゼッションではリーグ8位)

 これはシーズン前に予想されたバーティカルアタックとはかなりイメージが違う姿です。上の2シリーズではディープパスがほとんどなかったと言いましたが、実はこれはこのシリーズに限った話ではなく、ここまでの3戦でライアンが試投した20ヤード超のパスはなんとわずかに5回、これはリーグ最低レベルの数字です。さらにパスオフェンスはリーグ15位(トータルオフェンスにいたっては19位)とレーティングトップのQBとは思えない順位です。これらは今年のオフェンスが決してビッグプレイ狙いの大振りオフェンスではないということを意味しています(まだ一度も追いかける展開になってないというのも大きいですが)。


 ところで少し話は変わりますが、これもredgunさんが指摘されておられたことですが昨シーズンのファルコンズオフェンスを見ていて、うまく噛み合っていないと感じていたファンは多いはずです。これはターナーの衰えによる部分(1,2ヤード以下のゲインが多く、サードダウンロングを残すことが多かった)ももちろん大きいのですが、それ以上に問題だったのはフリオの使い方にあったと私は思っています。
 あれだけの投資をしてフリオという大駒を手に入れたからにはビッグプレイを狙っていかなければ、という一種の強迫観念のようなものがチーム全体、特に村木の中には強くあったのだと思います。しかし悲しいかな、それは村木の哲学とは対極ともいえるもの。ライアンのディープパス精度の問題や、ロックアウトでルーキーと合わせる時間が短いなどのマイナス要素の中でも一定の成果(ライアンの4000ヤード超えやフリオの900ヤード超えなど)を残したものの、本来村木が武器としてきたボールコントロールのバランスを大きく崩す結果となりました。このバランスを崩すという点は数字にはなかなか表れない部分なので説明しにくいのですが、10シーズンのオフェンスにあったリズムが11シーズンでは失われていたという感覚は試合を見ていたファルコンズファンなら分かるのではないかと思います。

 さて話を戻してコエッターさんですが、私が就任当初から懸念していたのは、彼のバーティカルアタックによってこのオフェンスのリズムの乱れが一層進むのではないか、ということでした。ライアンは(少なくとも私の見解では)ショートタイミングパスでリズムを作っていく選手なので、マーツさんのような一発狙いのオフェンスで機能するとは到底思えなかったからです。
 しかしここまで、その不安は完全に杞憂に終わっています。コエッターさんは確かにライアンのパス、それも村木時代よりも長いパスを中心にオフェンスを組み立てていますが、そのほとんどは15ヤード前後のミドル以下。これはライアンの正確性とタイミングという長所を活かしつつ、同時にフリオ,ロディ,ゴンザレスといったリーグ最高峰のレシービングコープを活かす最良の策であるように私には思えます。そしてその結果は現在のライアンのQBレートやパス成功率、そしてチームの勝敗を見れば明らかです。
 またここまでパスについてばかり語ってきましたが、前回の記事でも言ったようにランとそれに付随するプレイアクション、そして味付けとしてのスクリーンなども決しておろそかにしておらず、間違いなく相手に焦点を絞らせないバランスアタックであるという点も重要です。

 これらは恐らくコエッターさん本来のオフェンススタイルというより、個々の選手の能力を見極めた上で最上と判断した形ではないかと思われます。選手の力をしっかりと把握し、それを発揮させるのが良いコーチだとすれば、現時点のコエッターさんは間違いなく素晴らしいコーチだと思います。

 うーむ、まさかこんな事を書くなんて就任当時は思いもしませんでした。あとはもう一回私の手のひらがクルリンすることが無いことを祈るだけです。

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この記事へのコメント:

redgun1978 : 2012/09/28 (金) 13:22:44

コエッターさん今まで我流O#の押し付けで「就任当時」通りの評価だったとしたら今回何が起きたんでしょうね?例えば今までもチームにマッチするよう自分のシステムを調整しても結果あれだったならファルコンズ用に調整した今回が見事なケミストリー起こした(べた褒めしてますが数試合だけですけどねw)となるんですが、いままでの経験をつぎ込んでファルコンズ用のO#をいちから再構築してみないかかねコッター君とか言って呼び込んだとしたら誰のファインプレーになるのでしょうねw。やっぱGM?裸のガンをもつHC?開幕レビューでもGAORA解説陣にコッターだけは解せないとかけちょんけちょんだったんでどうも変えさせたくさいですが。

ほとら : 2012/09/28 (金) 13:42:01

 GAORA解説陣がなんと言っていたか分かりませんが、多分単純に昨シーズンのJACのオフェンス成績だけを見て批判していただけだと思いますよ。少なくともタレントに合わせてプレイブックを組み立てるということはJAC時代からやっていたと思います。でなければ完全マークされているMJDがリーディングラッシャーになれるはずはないので。
 ただ、昨季のJACオフェンスは純粋なタレント不足がひどすぎたため、いかにコエッターさんがあがいてもどうにもならなかったのではないかと。07年のいい時のコエッターさんを知っているスミッティには、今のファルコンズオフェンスのタレントを与えてやればやってくれるはず、という確信があったんだと思います。

裸のガンをもつHCwww レスリー・ニールセンはいい役者でしたね。

redgun1978 : 2012/09/28 (金) 15:36:35

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm18839500
ニコニコにありやす。ライブで見てたときいやいやコエッター凄いよっ多分鼻をあかされるよってニヤニヤしてました。そして今回見事に明かしてやりましたって感じです。そして先週の試合を掘り起こしてたらもうキャロ戦レビューがまってますね(笑
裸ネタは前に言われたパクリですw

ほとら : 2012/09/28 (金) 23:28:18

 おっと、これはわざわざ教えてくださりありがとうございます。なるほどなかなかの酷評ぶりですね(苦笑)。まったく、こんな素晴らしいコーチを捕まえてなんと見る目の無いことか、私は最初からコエッターさんを信じてましたとも、ええ(棒)。
 冗談はさておき、ベイカーを見捨てなかったことといい、現フロントの人を見る目は確かですね、一見首をかしげるような独自路線が成功しているのが特に素晴らしい(マヌワイはもう忘れました)。今年どこまで行けるかは分かりませんが、ディミトロフがいる限りフランチャイズの将来は明るいと思います。
 チームが好調ということもありプレビュー自体は色々妄想してニヤニヤ出来る楽しい作業なんですが、なかなかまとまった時間が取れないのがつらいところです。

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