Week4 CAR戦 感想 続き

 先日、設置したことを完全に忘れていたアクセス解析を10ヶ月ぶりくらいに見て、何に驚いたかってレックス倉本で検索して来られた方が複数人いたこと。レックスさんの魅力を知っている人とはいいお酒が飲めそうです。下戸ですけど。ちなみにざっと見て一番多かった検索ワードはショーン・ペイトンでした。むう、一応ファルコンズを応援しているつもりだったんですが。


・奇跡の一分間
 繰り返しになりますがシチュエーションは1点ビハインド、自陣1ヤード、残り時間59秒、タイムアウトはゼロ。どう考えたって奇跡でも起きなければ逆転なんて有りあえないこの場面。
 奇跡を起こしたのはファルコンズ史上最高のホットライン。試合後「俺たちは誰一人、一瞬だって諦めてはいなかった」と語ったロディ・ホワイトへ向けて放たれたライアンからのこの日最長のディープパスはダブルカバーをすり抜けて59ヤードコンプリート。なんだこの試合は。
 これで一気に敵陣40ヤードに突入。しかしインバウンドで時間は刻々と過ぎ、まだFGを狙うには苦しい位置。
 時計を止めるインコンプリートをはさんで、プレッシャーの中フリオへの苦しいパスはインターフェアを誘ってボールは35ヤード地点、残り20秒。
 そこからゴンザレス、ダグラスへのライン際への短いパスが2つ決まりついに22ヤードまで前進。て簡単に書いてますが、両者とも集中力がすさまじかった、特にゴンザレスのレシーブから外に出るまでの一連の動作は自分が何をしなければいけないかを完全に分かっているまさに超一流の職人芸。もちろんそれを投じたライアンにもただただ恐れ入るばかり。残り10秒。ここでついにブライアント先生を投入。距離は40ヤード。
 ブライアント大先生がくそプレッシャーを微塵も感じさせず、当然のように決めて30-28と勝負有り。くそプレッシャーの中でミスをしなかったLSハリスやホルダーのボッシャーもお見事。

 ちなみに残った5秒のCARラストプレイではディフェンスが10人しかフィールドにおらずブチ切れたスミッティが反則覚悟でタイムアウトを取ろうとするなどすったもんだありましたが、最後はエイブラハムがサックを決めて締め。本当こういうおいしい所は逃さないあたりは流石というかなんと言うか。

___
 あえて奇跡という言葉を何度も使いましたが、実際のところはそんな陳腐なものではなく、チーム全体が決して諦めることなく勝利に向けて最善を尽くした結果としての必然なのだと思います。ただ、私の目には奇跡としか映りませんでした。

 この試合、誉めるべき英雄たちに対しては私なんぞがだらだらと言葉を並べる必要もないでしょう(というか、実際書いたら収まりがつかなかったという)。とにかく見事の一言です。ロディ,ターナー,ゴンザレス,ブライアント、あとエイブラハムも、チームを支えるベテランたちのプロっぷりには惚れ惚れします。そしてライアン、あんたが大将です。ロディへのあのパスに対してのコメントが”Good throw, Great catch”とか格好良すぎです。あとはポストシーズンでもよろしく。
 

 ということで、こういう試合こそ暗部に目を向けてみようと思います。

OL崩壊
 どれだけ頑張っても被サック7、被QBヒット12回という数字は擁護不可能。ジョンソンやハウリーをヘルプでプロテクションに参加させたりと色々工夫もしてましたが、それでもサックを許すという完全な力負け。CARファンの方々、タレント不足とか偉そうなこと言ってすみませんでした。素晴らしいフロント4でした。
 ラインは、まあ内外全員が悪かったんですが、特にダントツで悪かったのがRTクレイボー。いかなチャールズ・ジョンソンとはいえ3.5サックの大暴れはやりすぎです。それも最終盤の超大事な場面でことごとくやられていたのが大問題。クレイボーについてはシーズン前から不調が気になっており、ここまではだましだましやって来た印象だったんですが、ついにボロが出てしまったという感じ。残念ながら体調面での言い訳も練習全参加の今週に関しては使えず。
 一方ベイカーはベイカーさん化したというほど悪くはなかったです、もちろんまったくもって良くは無かったですが。もしベイカーさんだったらこの試合11サックは食らってました。
 全体的に目に付いたのは単純なパワー負けする場面が多かったこと。そういえばここまでの3戦は全て3-4的なディフェンス相手で、純粋な4-3ともピュアパスラッシュDEとも相対したのは初めてでした。今後もPHI、NYG、DETなどパスラッシュに特化したフロント4との対戦は何度もあるので、果たしてこの試合がたまたま悪すぎただけだったのかどうか、かなり気になるところです。ただそういう相手と当るのはバイ明け第8週のPHI戦からですので、立て直す時間は有ります。
 唯一光明だったのはランブロック、もちろんこれも相手DLがパスラッシュに特化していたおかげという面はありますが、とりあえず相手次第ではできることが分かっただけでも収穫。

ノーランvs・・・
 試合前の展望で、最大の注目点はノーラン対ニュートンと言いましたが、これは大間違いでした。真に重要だったのはノーラン対チャッジンスキー(CAR OC)の構図。
 もともと昨シーズンから独創的なプレイコールに定評があるOCとして名を馳せていましたが、この試合は完全にノーランがチャッジンスキーの掌で踊らされた印象。ファルコンズディフェンスはことごとくプレイコールの段階で負け続けていましたので、あんまりプレイヤーのミスを責める気にはなりません。
 特にディスガイズ対オプションプレイというのはほとんどじゃんけんのチョキとグー。いやどっちかっていうと手を出す前に色々と心理戦をしかけるディスガイズに対し、心理戦無視で相手の手を見てから後出しをするオプションといった感じでしょうか。いずれにせよとにかく完敗。スクランブラー対策とかそういう次元とは別のレベルでの完敗でした。
 ただこれは言ってみれば相性の部分の問題なので、さほど心配はしてません。ここまで相性の悪い相手は滅多にいませんし。ただ問題なのは来週もその滅多にいない相手と戦わなければいけないということ。今回を反省として大幅に修正してくるか、それとも今までの戦い方を貫くか、どちらも利はありますが、多少の修正は見せて欲しいと思います。
 あとこれは余談になりますが、やはりニュートンの持っている華は改めて本当に素晴らしいですね。もちろん同地区ライバルとしてはこの上なく嫌な存在ですが、こういう存在は絶対NFLに必要です。昨シーズンからなかなか勝ち星は伸びませんが、腐ることなく是非大成してほしいです。いちNFLファンとして応援しています。

フリオ・ジョーンズ
 この試合は一流と超一流の間にそびえ立つ高い高い壁を見た試合でした。残念ながら今のままではフリオは一流止まり。逆境時や苦しいサードダウンでこそ力を発揮するのが超一流のプロであり、それを平然とやってのけるのが男前時のロディや平常運転時のゴンザレスです。思えば、本当にやらなければならないクラッチシチュエーションで彼が活躍した姿って昨シーズンからほとんど記憶にありません(強いてあげればDEN戦の最後の最後のサードダウン時のダウン更新キャッチくらいか)。クラッチャーとしてはまだ前任のマイケル・ジェンキンスにすら及んでません。逆転ホームランとダメ押しホームラン、たとえファンタジー上の数字は一緒だとしても、その意味合いは天と地ほど違います。
 この試合通してほとんどターゲットにもなれず1キャッチしかできなかったのは、現地で言われているように試合を通してダブルカバーされていたからということや、先週の手の負傷の影響といったことももちろんあるのでしょう。ですがロディのようにどれだけカバーされていようと、どれだけ不調に見えようと、ここぞという場面ではフリーになれる、あるいは競り合って勝利をもぎ取れる姿こそがエースの証であり、本来フリオに求められている姿だったはず。当ブログでは一貫してロディ贔屓でフリオに対してはかなり厳しい評価ですが、それはもちろん期待の裏返しでもあるので、どこかで一皮むけてほしいところです。こういう壁は乗り越えられないほど高いように見えても、意外と薄くてあっさり突き破れたりするもんです。

コエッターさん
 プレイコール自体は意図のようなものがちゃんと見えたので、あんまり文句を言うつもりはないんですが、さすがにあんだけパスプロ崩壊&ターナー絶好調ならもうちょっとゴリゴリいっても良かったんじゃないかと。
 ただセカンダリーが弱いCAR相手にディープ多投は決して間違いじゃなかったと思います。ルートランのデザインなど技術的な部分は私にはよく分かりませんが、何度もオープンになっていたことや、ライアンの精度が格段に向上してたことがこの人の力だとすれば、バーティカルアタックの専門家としての面を発揮したということなんでしょう。今後もどう使っていくか楽しみなところです。でもマーツさん化はしないでいただきたいところ。

春樹さん
 CARファンの方々におかれましては、あんまり彼を4文字言葉で責めないでやってください。集中してる時のロディは間違いなくリーグ最高のWRなんで、たとえ江戸さんやポラ丸さんだってそうそう止められませんです、はい。でも流石にあのカバーをファルコンズの選手にやられたら私もブチ切れてると思う

スポンサーサイト

この記事へのコメント:

豹変 : 2012/10/03 (水) 23:35:21

はじめましてのCARファンでございます。
ナカムラ君には切れてませんよ。彼を起用し続けたコーチはどうかと思いますが。
まあ私としてはあくまで目標は2013シーズンのスーパーボウルなので、
ある意味早い時期に替えるきっかけができてよかった面もあるかと。

ファルコンズさんにおかれましては、レギュラーシーズンはもうお好きに走っちゃって下さいな。
スーパーボウルに勝ちさえしなければ私としてはオッケーです(笑)

ほとら : 2012/10/04 (木) 00:30:56

>豹変さん
 こんにちは、時々お名前はお聞きしてます。というか確かドラフト時チャットでご一緒しましたよね(間違っていたらすみません)。

 中村君は現地であまりにFから始まる言葉で罵倒されまくっていたので、日本人としては心苦しいものがあったのですが、やっぱり問題なのは起用法ですよねー。先発交代なんて話も出てるみたいですが頑張ってほしいところです。
 いやー、レギュラーシーズンはCARを含めてまだまだ一波乱あると見てます。CARも予想より遥かに強敵でしたし。ただ今年はスーパー最大のチャンスだと思うので、豹変さんのお気持ちは痛いほどよくわかりますが(笑)、なんとか一気に駆け上って頂きたいところです。

redgun1978 : 2012/10/04 (木) 09:34:42

こういう試合を見ちゃうともうスーパーとか連勝どこまで?とかそういう流れに乗っかるしかないぜとなりみんなにこれが今年のファルコンズだつえーだろ!という気持ちとやっぱりまだ終盤くらいまで地味にコソッとしてたい気持ちと半々なんですが、やっぱり今年はスーパーのチャンスなんじゃねと思い直して8:2くらいのスイッチ加減にしましたw ファンは煽る現場は地に足つけてがっちり戦うそれでいいんですよね。
D#はモバイルQB&キャッチングTEのコンビにはジャイアンツみたいなフロント4だけで鬼プレッシャーかけてかないと止めるの不可能と結論。次週RG&デービスでノーランが解決してくれちゃったらますます惚れるんですが。
OLは試合中はベイカーがクソ化かと勝手な思い込みで見てたんですが、よくよくみるとベイカー1人だけが奮闘してましたw ラン・パス両方ナイスブロックのコンビネーション完成試合は終盤あたりにとっておきますか。

豹変さん、2013も地区Vうちでジンクスをついにぶっ壊します。こんなこといって今年まくられる展開が普通におこるのがNFLの醍醐味ですけど。

redgun1978 : 2012/10/04 (木) 09:43:11

あと宣伝。先週の試合からfacebookだけじゃなくサイト式も導入したんででよろしければご参加ください!! http://redgunblog.wordpress.com/2012/10/01/httpwww-dounano-netanswerowreu7602-html/ 

ほとら : 2012/10/06 (土) 02:07:52

>redgun1978 さん
 不調ならもちろんですが、好調でも気苦労が絶えないというファン心理はなかなか難儀なものがありますよね(笑)とりあえず私は根が小心者なので記事中で大きなことは言わないことにしていますがw
 WASは本当にCARとよく似たオフェンススタイルなので、どういう形でアジャストを目指すかノーランの真価が問われる一戦となりましたね。

 サイト拝見させてもらいました。ああいう参加型の企画は素晴らしいですね。あいかわらずフェイスブックっておいしいの?な私でも簡単に参加できるのが特に素晴らしい(笑)できるだけ顔を出させてもらいたいと思います。
 それともし問題がないようでしたらredgunさんのブログトップの部分にリンクさせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?

redgun1978 : 2012/10/06 (土) 08:41:28

どぞどぞぜひお願いします。わたしなんて http://flavors.me/redgun こっちの総括ページのほうでとっくに勝手にDirtyBird Watching でリンクしちゃってますから(笑

管理人のみ通知 :

トラックバック: