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Week6 OAK戦 雑感

 遅ればせながらOAK戦の感想です。


 ライアンの3INTをはじめミスも多く、スタッツ的にも内容的にもほとんど負けていたといっていいこの試合、相手が遥か格下で大楽勝して当然と見ていた多くのファルコンズファンや専門家が「ひどい試合」と口を揃えていますが、試合中も、改めて見返した今でも私の感想は大分違います。
 まず感じたのがOAKがしっかり準備してきた良いチームだということで、そしてそういう相手にこれだけミスをしながら競り勝つことが出来たファルコンズの地力を素直に喜んでいます。要するに最初からOAKに弱小といったラベルを貼るからおかしくなるんであって、内容を見れば決して「ひどい試合」とは言えないんじゃないかと。これは別に最終的に勝ったから、というわけではなく純粋に試合内容に対する評価です。(とはいえもちろん負けてたらこんな書き方は絶対してないのも確かですが)
 試合後NFLネットワークで「ファルコンズはこれでリーグ唯一の無敗チームになったが、バッドニュースはここ数戦苦戦続きな点だ」とキャスター(誰だったか失念)が発言したのに対しディオンが「いやそれはグッドニュースだよ、圧勝よりタフな試合を勝ち抜いた経験の方が今後戦っていく上では貴重だから」と答えていたのが印象的でした。もちろんファンからすれば圧勝してくれるに越したことはないんですけどね。

オフェンス
 この試合のランは15回45ヤード、ライアンの15ヤードスクランブルを除けば14回30ヤードとお話にならない数字。実は試合序盤はターナーのランがそれなりに機能していたのですが、試合が進むにつれどんどんOAKディフェンスの集まりが早くなってきて、後半には全くといっていいほどゲインできず、サードダウンロングを残す苦しいシリーズが続きました。
 もちろんこれはランブロックの問題も大きいのでしょうが、むしろこの試合で一番気になったのはプレイアクションの少なさ、記憶にある限りでは終盤に2回ほどコールしたぐらいです。
 過去の試合ではプレイアクションを頻繁に使っていくことで、相手ディフェンスを牽制し徐々にランが出やすくなり、さらにプレイアクション自体もより効果的になる、という好循環が見られたのですが、この試合では真っ正直なプレイばかりで、OAKディフェンスはかなり対応しやすかったんじゃないかと思います。
 象徴的なのは第3Qファンブルリカバーで敵陣2ヤードからの攻撃という絶好のチャンスを得た場面。チェスマッチの醍醐味が詰まっているこの場面でのプレイコールはパス(失敗)、ラン(ターナー1ヤードゲイン)、ラン(スネリング1ヤードロス)で結果3&アウト。個々のプレイやコールに問題があったかとか最初のパスではハンドオフフェイクをすべきだったんじゃないかといった話は結果論なので置いておくとしても、OAK側が3プレイとも非常に的確に守れていたというのは紛れも無い事実。ここに至るまでにプレイアクションの脅威という伏線が張られていたら、あんな風にハンドオフと同時にスクリメージに殺到されなかったんじゃないでしょうか。
 もちろん正攻法だけで相手を叩き潰せるならそれに越したことは無いですが、残念ながら今のターナーとOLの力だけで地上戦を支配することは出来ないのは明らかですし、オフェンスというのは試合を通じて組み立てていくものなんですから、もっと狡猾な試合運びを見せて欲しいと思います。

ディフェンス
 150ヤード走られ、トータル474ヤード奪われてますが、ディフェンス全体としては全然合格点。20失点の内10点はライアンのINTからなので実質10失点。さらにディフェンスの力で10点奪ってますから、トータルすればディフェンスは完封した計算です(詐欺師の論法)。明らかに問題と言えるのは最後に同点に追いつかれたツーミニッツディフェンスとデントぐらい。
 SD戦の感想でも触れましたが、ノーランのディフェンスには穴も多いです。ある部分で勝負を賭けるので、どこかに必ずフリーの選手やスペースが生じる。その弱点を隠すためのプレッシャーやディスガイズなのですが、きちんと対応されれば大きくゲインされることが多いのは仕方が有りません。ターンオーバーを含めたビッグプレイで要所を締めることができていたのは決してラッキーなどではなく、そういう戦術と見るべきです。
 タックルミスが多いのはいただけませんが、相手がフィジカルで勝っていたという部分が大きかったのもありますし、ミスを恐れず積極的にいく姿勢自体は好みです。去年までの「絶対にミスだけはするな、ビッグゲインだけは許すな」というコーチングで縮こまったプレイを散々見せられていた立場としては、活き活きとしている選手たちを見るのは純粋に楽しいですから。
 
 なおランディフェンスについてはライブ観戦時は走られまくったイメージで、実際スタッツ的にも150ヤード走られているんですが、改めて見ると思っていたより遥かに良かったです。デント以外は。
 過去の試合でも言えますがスタッツが悪いのはビッグゲインが多いからで、逆に1ヤード以下のランも多く、少なくとも巷で言われているほど弱点という感じはしませんでした。
 本当にランに弱いチームというのはコンスタントに試合を通して5ヤード走られ続ける(走り続けられる?走られ続けられる?日本語ムツカシイです)チームだと思っていますので。少なくともランだけでコントロールされたといった試合ではありませんでした。ビッグゲインが何度かホールディングで取り消しになるなど相手の反則に助けられた部分も大きいですけど、ニコラス抜きでこれなら上々です。デント以外は。


マット・ライアン
 別にギャグでもなんでもなく、この日のライアンは多分開幕戦以来最高の調子。先週とは比べ物にならないほどパスの精度がよかったですし、オーディブルも冴えていた。第2QのTDドライブはほぼ完璧な内容でした。
 で、問題となるのは3INTなんですが、ブリッツでヒットを食らった結果の3つ目も含め、いずれもOAKディフェンスがライアンの予測を上回る動きをしていたという印象で、1つ目だけは明らかにライアンの判断ミスでしょうけど、あとの2つはライアンの責と見るか相手を誉めるべきかとするかは難しいところだと思います。また後半以降徐々に成功率が落ちたのはパスプロの問題と、ランが出なくなり相手が読みやすかったことが大きかったという印象です。総じてプレイコールで改善可能な問題だと思います。
 いずれにせよ大きいのは、どれだけライアン自身の調子がよくとも少し気を抜けばこういうことが起こると改めて認識できたこと、そして最終的にはラストドライブで尻拭いできたことです。全勝だからと慢心せず、かつ無駄にネガティブにならずという精神状態でバイウィークを向かえる事が出来たのは僥倖だったと思います。

OL
 イマイチ。ランは上述の通りですが、パスプロでもサックこそカバレッジサック1つだけですが、プレッシャーは結構受けてました。特にクレイボーは相当に深刻なんじゃなかろうか。果たしてこのバイで立て直せるのか非常に気になるところです。

DEジョン・エイブラハム
 3サック1FFに加えて数回反則も誘発の大活躍(ただしサックの1つは完全にDTウォーカーの手柄を横取りしたもの)。それにしてもこの人のストリップサックは本当にモメンタムを一瞬で変えることができますね。誰ですかこんな年寄りと再契約するべきじゃないとか言ってたのは。余裕で2桁サックペースじゃないですか。

DTジョナサン・バビノー,ヴァンス・ウォーカー
 二人とも地味ながら実にいい仕事をしてます。特にバビノーは先週に引き続きランでもパスでも素晴らしい働き。昨シーズンは故障もあってキャリアの下り坂の印象を受けましたが、まだまだバリバリやれることを証明。ウォーカーはエイブラハムにサックを強奪された分、食事をたかっても許されると思います。
 しかしここにピーターズが戻ってくるとなるとプレシーズンで力を使い果たした感のあるジェリーの立場は相当厳しいものがありますね。

CBアサンテ・サミュエル
 CAR戦など今シーズンすでに何度も興奮する場面は有りましたが、本気で鳥肌が立ったのはあのピックシックスが多分初めて。絶体絶命の状況を文字通り一瞬でひっくり返しました。ワンプレイの価値、という意味では多分今シーズンの全プレイの中でもトップ。圧倒的な技術と経験に裏打ちされた狙い済ました一撃は彼にとっての存在証明であり、ゴンザレスのレシーブにも劣らない職人芸。いや、いいものを拝ませていただきました。
 今までどうしようか迷ってましたが、彼のことはファーストネームのアサンテで呼ぼうと思います。なんでも「アサンテ」とはスワヒリ語で「ありがとう」という意味らしいので。
 なお負傷は何ともないとのこと。ざんねんよそうがはずれました。

LBアキーム・デント
 ニコラス欠場(正確にはアクティブでSTには参加)を受けて先発出場。全守備に参加しスタッツも6タックル2アシストと多少は見れるものに。
 が、内容は劣悪。正直う○こ以外のうまい形容詞が見つからないんですが、よくこんなのが100%スナップに出ていて勝てたな、というのが率直な感想。ブロッカーに自分から捕まりにいく体質は変わらず、フェイクには簡単にひっかかり、肝心のタックル技術もどう見てもボッシャー以下、そして単純に遅い。(ちなみに客観的数値としてはこんなのもあります。スプーンもセットですがどう考えても文字通りうんこの尻拭いをさせられたせい)
 若い選手ですし今後伸びていくものと信じたいですが、もしバイ明けに改善が見られないならニッケルの割合をDEN戦の頃に戻すなり、この試合結局ほとんど出番が無かったジェームスを使うなりすべきだと思います。しかしノートルダムのメンタイ君はどう考えても届かない高みに昇ってしまったなー。

Pマット・ボッシャー
 この試合の影のMVP。試合を通してOAKオフェンスのスタートを奥深くに留め、ディフェンスにビッグプレイのチャンスを提供しました。ESPNのパンターオブザウィークにも選出されており、4回蹴ってネット平均52.8ヤードというのは記録が残っている1991年以降でファルコンズ歴代最高の数字、かつ過去5年に遡ってリーグ全体でも3番目の好成績なんだそうな。
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この記事へのコメント:

redgun : 2012/10/20 (土) 10:28:51

ボリーとかデモリオとかニコラス・スプーン・ロフトンとかLB選びには定評があったのに、うんこさんはこれから裏金地元枠と揶揄してやろうと思います。工科大の方は当たり引くんですけどねー。ボッシャー・ベイカーパターンのこっちが土下座する日がくるといいんですけど。
ピーターが万全であれば近年最強布陣の完成ですかね、たしかバビとピーターはお互いの故障を入れ違いで補ってた印象なんで。C・GからペネトレイトしまくりDLなんていまから脳汁でてきます。さっき見たらウォーカーも工科大の方なんでやってくれると思ってました(ひどい後付け(笑)

ほとら : 2012/10/20 (土) 20:36:01

 現地掲示板ではデントの代わりにボッシャーをMLBに!なんてネタすらでてますからね(苦笑)とりあえずバイ明けPHI戦がいろんな意味で注目です。
 そういえばブルッキング御大もテックですし、UGA出身でファルコンズで活躍した選手ってほとんどいませんね。全米屈指の名門ですし、スカウティングもしやすそうなだけに不思議です。
 ウォーカーは日に日に存在感を増している印象です。ピーターズも戻ってくればDTデプスは相当分厚くなりますね、ロバートソンの出番が遠のくのが個人的には難ですけど(笑)インサイドからどんどん突き破っていくDLは魅力的ですよねー。

wild-child : 2012/10/28 (日) 19:48:53

ご指摘どおりですね!
試合前はゆとり持って勝てると思ってましたが、まさかの接戦。
でも結果的に楽勝するよりは苦戦でよかったかもです。
唯一の全勝チームが大勝してバイウィーク突入・・・
とかだと変に調子に乗ってしまうかもしれないので、
気を引き締める意味でも、いい薬になったように思うんです。
あとラストドライブでチーム力の差を見せたのは大きい!

自分もライアンの3インターセプトは悲観するほどではないと感じてます。
@PHIとても楽しみです

ほとら : 2012/10/29 (月) 05:55:21

 PHI戦はまさしくOAK戦の苦しい経験が見事に生きた試合だったのではないかと思います。
 OAK戦前にライアンがOAKについて聞かれたとき「このリーグに簡単な相手なんて一つもない。僕らは常に対戦相手に対する敬意を持って最善を尽くしていかなければいけないんだ」というような事を言っていましたけど、チーム全体が今後もこういう精神を持って気を抜かずに試合に臨んでいけば、今年は良い結果が待っているかもしれませんね。

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