Week10 @NO 雑感

 いい加減に観戦終了から感想まで中3日もかかるクソローテーションとはおさらばしたいんですが、なかなか試合を見直すまとまった時間がとれないですね。適当に記憶だよりで書こうとすると3分で筆が止まってしまうのも要因ですけど。


 ということで敗戦記。エンターテイメントとしては最上級でしたけど、やはり一番負けたくない相手に敗戦は悔しい、そしてこれまで騙し騙しやってきた課題も敗戦で浮き彫りになりました。
 ゴンザレスの100TD(おめでとうございます、パチパチ)などもちろん良い部分も多かったですがやはり今回は素直に戦犯探し主体で。

反則
 6回53ヤードという数字自体はそこまで悪いものでもないですが、いくつかのペナルティが致命的とは言わないまでもかなりクリティカルな場面で出現。
 特にスミッティが激怒していたのはブリーズのこの試合最初のパスをアサンテが奪った後のアンスポーツマンライクコンダクト。この15ヤード罰退で本来なら敵陣12ヤード地点からの攻撃だったのが27ヤードからとなり、結果的にはFG止まりに。最終スコアが4点差だったということは、ここでの4点のロスが勝敗を分けたと言えない事もないですし、何よりモメンタムの観点から言えば、このプレイの直前にファルコンズはオープニングシリーズをTDで飾っており試合開始早々に2TDをつけていれば一気に流れがファルコンズに傾いていた可能性が高く、逆にNO側からすればギリギリで踏みとどまれたことで攻守に勢いを与えてしまった印象です(直後のNOのドライブはTD)。
 ただ、私の中ではこれは敗因の中ではかなり下の方。そもそもアンスポーツマンライクコンダクトの反則自体がどんどんアホらしい方向に向かっていっているというような見解もありますが、まあそれを差し引いてもアサンテのはするべきではなかった馬鹿げた行為ですし共犯のムーアともども反省するべきだとは思います。とはいえ絶好のチャンスをチームにもたらしたのは事実なわけで、この反則が響くような(響いたように見える)展開になってしまったのは後処理に失敗したチーム全体の責任だったと思います。それにこういうキャラだからアサンテは今のキャリアを築けたという面もあると思いますしね。
 あと、その他の反則に関しては全て普通にプレイしていれば普通に起こる範囲内のもので、これが「敗因」だなんて言ってたらSTLに怒られます。反則の少なさは間違いなくファルコンズの強みの一つですが、この試合ぐらいの反則ならどんなに規律のあるチームでも審判の機嫌次第で起こりうるもので、これぐらいのペナルティは跳ね除けなければいけません。

ノーラン
 開始5分で手に入れた10点のリードを守れずあっさり逆転を許し、今シーズン最多の31失点。特に3QまではNOオフェンスを全く止められそうな雰囲気がありませんでした。

 ランに関してはBVG時代からの問題であるフィジカルの強いRBに対する弱さと、ビッグプレイ献上率の高さというノーランディフェンスの欠点がもろに合わさってしまった結果、コンスタントに5ヤード前後走られ、かつ随所でビッグゲインを許すという最悪の形に。アイヴォリーの50ヤード超TDにはじまり最終的に今シーズンランオフェンス30位と低迷していた相手に対し150ヤードも走られました。何というかスプロールズ欠場の時点から感じていた嫌な予感が的中してしまったという感じです。もちろんスプーンを欠いていたのは大きかったでしょうけど、今回に関しては彼一人がいたとしてもどうしようもなかったんじゃないかという印象。
 パスではブリーズに時間を与え続け、余裕を持ってパスを通され続けてしまいました。特に私が展望編で軽視したグレアムには146ヤード2TDとやりたい放題にされるという有様。見事なフラグでした。ちなみに穴と思っていたRTブラウンはほぼ鉄壁、恐れ入りました。
 という訳で序盤からランを出されまくり、ブリーズにはパスラッシュが全く届かないという聖者オフェンスが一番機能する形になってしまったのは大きな誤算でした。要は昨シーズンの@NOと似たような展開ですね。

 総じて言えるのはDLがほぼ完璧にNOのOLにコントロールされてしまったということ。ここも展望編の予想が裏目に出た格好。
 全体的にDL陣はグズグズだったわけですが、特に印象的だったのはピーターズの動きの悪さ。パスでは1対1で簡単に消され、ランでは潰れ役にもなれず、と完全なるノンファクターでベストには程遠い出来でした。その前の2戦の内容も含め復活にはまだまだ時間がかかりそうな気がします。もしかしたら中途半端にピータースを出すくらいなら、しばらくインアクティブで様子を見た方がいいのかもしれません。ロバートソンも見たいところですし。

 ただここまで不満ばかりあげてきたものの、前半の流れからすればそれこそ昨季の@NOのようにもっとボロボロになっていてもおかしくなかったところで、終盤25分間を3失点で凌げたことは大きな収穫。ある意味昨シーズンの試合と同じような形になったことでBVGとノーラン(ついでにペイトンとカーマイケル)の差が如実に現れたような気がします。もちろんディフェンスは敗因には違いないですけど最後の最後までオフェンスに逆転のチャンスを与えることが出来たという意味では最低限の仕事はしたと思います。

ターナー&ランブロッキング
 文句なしのS級戦犯。13キャリー15ヤードという数字以上にレッドゾーンで6回持って(うち4回は敵陣5ヤード以内)一度たりともプラスゲインを奪えなかったという事実はただただ重い。
 最終的にはパスが通らず負けたのでプレイコールも含めたレッドゾーンオフェンスそのものが問題視されてますが、コエッターさんはランの選択肢を封じられながらも何とか打開せんと良くやっていたと思います。実際さんざん苦労しながらも3TDをもぎ取っている以上責めるのは酷、特に最後の方のパスが決まらなかったのは完全にNOディフェンスを誉めるべきプレイ。もっと早くランに見切りをつけていればといった思いもありますが、DAL戦はその辛抱が勝利に繋がったわけで安易にパスに”逃げ”なかったことはむしろ評価されてもいいと思います。ひたすら悪いのは1ヤードも進めないランオフェンス。

 このショートヤードをロンゲストヤード化させてしまったランオフェンスについてターナーとOLのどちらに責を問うかという話題がファンの間でもヒートアップしていますが、個人的には5:5のイーブン。
 確かにNOディフェンスの集中力は素晴らしく、一方全くランニングレーンを開けないばかりか次から次へとディフェンスのペネトレイトを許し続けたブロックはちょっと類を見ないひどさで、コエッターさんが”no chance”とターナーを擁護するのも分かります。が、それでも前に進む努力を放棄したかのようなランを見せていい理由にはなりません。ただの一つもタックルをブレークできず、LBはおろかDBのファーストコンタクトであっさりと膝をついてしまうターナーを見ていると何ともいえない寂しさを感じてしまいました。そして何よりも相変わらずの遅さ、ターナーはパワーランナーに分類されますけどその実彼の能力を支えていたのはスピード(瞬発力)だったんだなあと、失ってから痛感させられています。

 ターナーは仮にこれが底だとしてもここから飛躍的な向上はかなり厳しいと思います。なのでショートヤードをランで確実に取れるようにするためにはユニットとしてランブロックを磨いていくしかないでしょう。ここまでOLは主にパスプロに特化してきてそれが好結果に結びついてきましたが、それだけで戦っていくことの難しさを知ることが出来ました。連携面でも能力面でもカーンズという伸びしろの最も大きな選手がいるというのも好材料ですし、今後シーズンが進む中で成長を期待したいところです。

スミッティ
 批判が上がっているのは残り13分でTDを挙げた場面で2ポイントに行かなかったところと残り9分で4thダウンギャンブルでTDを狙わなかったところの2つ。
 もうちょっと説明しておきますと、前者は11点差を追う展開からTDを挙げ、2ポイントが決まれば3点差になっていたという状況。結果的にここでもし2ポイントに成功していれば最後無理にTDを狙わずともFGで同点OTに持ち込めたというお話。
 後者は4点を追う場面で敵陣2ヤードまで攻め込みながらTDを奪えず、4thダウンギャンブルで逆転を狙うのではなくFGで点差を1点差につめることを選択したという場面。

 結論から言えば、これはもうセオリーの境界線みたいなもので正解のない問題。なので勝敗や最終的なスコアを理由に判断ミスというのは結果論でしかないと思います。
 ただ少なくとも私にはどちらも自然な判断に見えました。一番大きいのはやはりターナーのランが全く機能せずショートヤードを奪えそうな気配がほとんど無かったということ。この日一番苦しいシチュエーションに飛び込んでいくというのはどっちかっていえば蛮勇だと思います。あと、ディフェンスが機能してきていたことも消極策をとった間接要因になっていたかなと。
 まあこのあたりの判断は勝てば名采配、負ければ愚策と言われるようなもんなので敗因というのとは違う気がします。

フリオ
 負傷で下がっている間に逆転され点差をつけられたのを見てその存在の大きさを認識。ダグラスの代わりは控えに務まっても、フリオの代わりはダグラスには到底務まらないんだなあと。2年目でここまで成長してくれたことを素直に喜ぶとともに、その健康状態にチームの命運がかかることに大きな不安が。
 ちなみに今週ここまで練習には参加しておらずARI戦の出場は微妙。彼のプチ虚弱体質ぶりを見るといかにゴンザレスやロディの自己管理能力が素晴らしいかが分かってきます。キャッチングだけでなくそっち方面でも偉大な先輩方からノウハウを吸収してほしいところ、無事是名馬はどんな世界でも共通の理ですから。
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この記事へのコメント:

redgun : 2012/11/17 (土) 15:33:58

RBのファーストコンタクト後のヤード重要理論でHOUのフォスターが低評価とかだと(まー極論ですけどね)、ターナーなんてゴミっすねwww。100ヤードゲームなんかより8キャリー22ヤード2TDの仕事人に移行をターナーに求めてたのにホントにパワータイプじゃなかったことが驚きです。こっちキャラは完全に無理ゲーじゃないですか。ドラフト下位でこういうキャラのRBを自摸りたいですね。

ほとら : 2012/11/18 (日) 13:51:47

 そうなんですよね、晩年のベティスやエディ・ジョージ、あるいはDVD時代のダケットみたいに局地戦専用に使いつぶしが利くというのはパワーランナーの魅力のはずなんですけど、ターナーの場合はパワーが発揮されるのがある程度加速がついてからなので、倒れこむだけで1ヤード稼ぐみたいな芸当ができない。一口にパワーランナーといっても色んなタイプがあるんだなあという感じです。パワー特化型の大型RBは個人的にはあまり好きではないんですが下位でスペシャリストを探すというのは十分考えられる話ですね。

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