プレ雑感とロスターざっと見 ディフェンス スペシャルチーム

 去年のUDFAルイス・ンゼグー君(ウィスコンシン大)がCARでここまで3サック。こういうのはもちろん悔しい、よりにもよって地区内ライバルチームというんだから一層悔しい。でもほんのちょっとだけでも注目した選手がどこのチームであれ活躍するというのは意外なほど嬉しいということに気づきました。なるほどこういうのもプレシーズンの面白さなのか、とまた一つ少し学習した気分です。


前回の記事を見直したら黒地に青字が異様なほど見にくい事に気づいたので、当落線上の選手は黄字に変更。でも修正が超めんどくさいので前回のはもうあのままで。あと予想ロスター枠数の後ろに参考までに昨年ファイナルカット後の枠数を追記してみました(こっちはオフェンスの方にも追加)。


DE(4~6枠) ※2012年6枠
オシ・ユメニオーラ#50 クロイ・ビーアマン#71 ジョナサン・マサクワ#96 マリカイア・グッドマン#93(R D3) スタンズリー・マポンガ#99(R D4) クリフ・マシューズ#98 ブランドン・サーモンド#70(R UD) キャム・ヘンダーソン#73(R UD) 

 どうでもいいっちゃどうでもいいニュースですが、ファルコンズ入団以来90番を付けていたユメニオーラ、つい先日LBパット・シラーを食事に招待して背番号のスワップを要求、#50を手に入れました。NYG時代の72番(ATLではベイカー着用)といい、一般的なDEのイメージである90番台を付けない事にこだわりでもあるんでしょうか。さてそのオシさん、フィールドに立つと流石の安定感。ここまで2戦サックこそないもののコンスタントにポケットを押し込みいいプレッシャーを与えています。
 逆サイドは一応ビーアマン先発表記ですけど、この人もう実質3-4OLBのカテゴリーに入れちゃった方がいい気がします。去年にもまして大忙しのシーズンになりそう。ただこのポジションに関してはプレイタイムの3割くらいDEに入ったバビノーのインパクトが強すぎて他の選手の印象がが霞むっていうのが本音。
 控え陣では2年目マサクワの成長に期待できそうです。持ち味であるテクニックでブロックをかわす場面が何度も見られました。ただやはり決して爆発的なスピードがあるようには見えないのでスターター級の相手にテクニックだけでどこまで通用するか、期待7割不安3割というところ。
 そして故障でキャンプ出遅れていたはずのルーキーマポンガがなかなかいい。いわゆる足を止めないモーターが最大の長所という選手ですが、その持ち味を最大限に発揮。プレイに絡む場面が随分目立ちました。現時点ではポテンシャル型のグッドマンを一歩リードか。
 ロスター枠を去年同様6枠(途中で誰か一人どっかに消えましたが)と考えれば、マサクワとドラフティ二人は順当に、オフに体重増を果たしたマシューズがDE/DT枠で最後の1枠に入り込むというド鉄板な予想がすんなりハマりそうですが、波乱はあるのか。


DT(3~5枠) ※4枠
ジョナサン・バビノー#95 ペアリア・ジェリー#94 コーリー・ピーターズ#91 トレヴィアン・ロバートソン#92 ミカナー・リージス#97(P) アダム・レプログル#67(R UD) ニール・フィン#64(R UD)

 バビ様パねぇ。圧倒的という他に表現しようがないパフォーマンス。本当にどうしてこの人がプロボウルはおろか、全国的な知名度すらほとんど得ていないのか理解に苦しみます。多分純粋な突破力というカテゴリだけならスーさんよりも上。去年はスクランブル的な起用だったDEでのプレイも今年はキャンプからみっちり練習しており、エッジラッシュでも存在感を発揮。マクルーア、エイブラハムが去りチーム最古参選手(9年目、ちなみにロディと同期)となりリーダーとしての責任感も芽生えたという今年、大暴れが期待されます。
 ジェリーとピーターズはほぼ同位置。バビがDTなら元気な方が、DEに入ったら二人とも登場という使われ方で1年戦っていきそうです。ちなみにバビノー含めて契約最終年のこの3人、はたして誰が残り、誰が去るのか、そういう意味でもこの1年のDT陣には注目。
 控えでは昨年個人的にイチ推しだったロバートソンがここまであまり出場機会も与えられず、インパクトも残せずというまさかの事態。代わりにやたらとスナップ数を得ているのがドラフト外ルーキーの67番レプログル。セカンドチーム、サードチーム両方でほぼ出ずっぱり。ただこの人も別段印象に残るプレイをしているわけでもないという。
 ロスターは順当にいけばロバートソンまでの4人、レプログルがよっぽど気に入られているなら彼を入れて5人だと思いますが、もしかするとDEマシューズを実質的な4人目のDT枠とみなして、DT3枠という可能性もあるかもしれません。DL全体で9人ならそれほど違和感ないですし。


LB(5~6枠) ※5枠
アキーム・デント#52 ショーン・ウェザースプーン#56 スティーブン・ニコラス#54 ロバート・ジェームス#51 ポール・ウォリロー#49(R UD) ジョプロ・バートゥ#59(R UD) パット・シラー#90(P) ブライアン・バンクス#53(ストリートFA) ニック・クランシー#55(R UD)

 MLB先発2年目になるデントは思いのほかいい動き。一方オフにヘルニア手術をしたニコラスはイマイチキレがなし。スプーンはなんでか知りませんが試合で見た記憶がありません。
 そしてきました、この2戦でチームダントツ怒涛の18タックルでファルコンズファンにプレシーズン最大の衝撃を与えている謎のドラフト外ルーキー ポール・ウォリロー49番。観戦する前に見た地元記事やファンのコメントで何度も取り上げられていたので、私の中の期待値のハードルはかなり上がっていたのですが、それをやすやすと飛び越えるインパクト。単にスタッツが突出しているだけでなく、プレイの質や決める場面が本当にいい。お、ナイスタックル、誰だろうと思うと49番ということが何回あったか。個人的にタックルマシーンとよばれる選手にはブロックをかわすテクニックに長けた選手と、判断力に優れた選手の2通りある(もちろん両方を兼ね備えた選手もいる)と思ってるんですが、この人の場合は完全に後者。それが顕著に現れたのがCIN戦前半終了前 残り1:20の場面で相手のスクリーンパスを4ヤードロスさせたプレイ。パスが投じられる前にスクリーンだと見極め、どこに向かうのが最適かを判断するまでの流れが完璧。本当に面白い選手が出てきました。(まあジェシー・タグルの再来ってのは流石に吹かしすぎな気もしますが。タグルの現役時代しらない私がいうのもなんですが。)
 またBAL戦スプーン欠場(?)を受けてOLBのファーストチームに大抜擢されたのが、同じくドラフト外の59番ジョプロ・バートゥ。この選手も初めて対峙するプロのスピードに全く気後れせずにハツラツとプレイしており、非常に好印象。
 LBデプスが薄いからこそ、という面も大きいですが、こういう予想外の選手が出てくるのがスポーツの面白いところ。残り2戦、#49,#59のドラフト外コンビから目が離せません。
 残る選手については、ジェームスは恐らくスペシャルチーム(ガンナー)枠で入りそうですが、一部で人気のパット・シラーと、ある意味このオフ最も注目を集めた男ブライアン・バンクスといったあたりはドラフト外コンビの突き上げもあってかなり苦しい立場に。こちらもあと2戦、踏ん張りどころです。
 

CB(4~6枠) ※5枠(ただしファイナルカット後のティム・トゥーンの負傷をうけてフランクスと再契約したため開幕は6枠)
アサンテ・サミュエル#22 デズモンド・トゥルーファント#21 ロバート・マクレイン#27 ロバート・アルフォード#23 ドミニク・フランクス#24 ペイトン・トンプソン#37(P) テレンス・ジョンソン#38(P) ジョーダン・メイビン#38

 さて今年の注目ポジション。アサンテは相変わらずアサンテ。ボールへの嗅覚という唯一無二の武器と円熟味を増すベテランの経験で衰えを感じさせません。BAL戦でトリー・スミスにスラントからの70ヤード超ロングTDを許しましたけど、あれはどっちかって言うとSムーアの責任。初めは違和感のあったファルコンジャージもすっかり馴染んだ去年の7巡指名、怪我さえなければまだまだ一線級です。
 大方の予想通りアサンテの反対サイドにはドラ1トゥルーファントが。実は試合観戦前にPFFの散々な評価(これこれ)を目にしてしまっていたので、さてどんだけチンチンにやられたのかと覚悟を決めていたんですが、実際見たら全く悲観するような内容には見えませんでした。CIN戦、何度か通されたパスはほとんどがゾーンの合間を縫ったもので、彼の本領である1対1で決められたものはほぼ皆無。またBAL戦は(くだんのPFF評にもありましたが)、そもそも画面に登場しない(カバーしている選手に一本もパスが投げられない)という、シャットダウンコーナーにとってはむしろこれ以上ない内容で、改めてCBというポジションの評価の難しさを感じるとともに、やっぱり指標は参考程度に捉えるべきだと再確認した次第です。ただタックルに関してはもうちょっとマクレイン先生に教えてもらった方がいいと思いました。
 そのマクレイン先生はインターフェアを連発するは長いパスを通されるはの大暴れ。でもこの人去年のプレシーズンもこんな感じでしたから、あんまり心配はしてません。プレシーズンでの積極性はむしろ歓迎。タックルは流石のキレ味ですし、今年も安定したプレイを期待してます。ちなみに白字なのはニッケル枠のスターターという意味です。
 さてドラ1CBが画面にでない一方で、もっぱらセカンドチームでのプレイながらもエンドゾーンでのパスディフレクトやライン際でのWRとの競り合い、さらにはブリッツからのロスタックルなど派手なプレイを連発しているのがドラ2CBのアルフォード。これを見て地元ファンの間ではアルフォードが先発になるんじゃ、なんて声も上がってますが、さすがにそれは早計。彼のサイドでプレイが多いというのはそれだけ隙があるということでもありますから。ただ非凡な選手であることはよく分かりました。トゥルーファントのゴールが画面に出ないことでNo.1CBとなったリーヴィスなら、アルフォードが目指すべきはひたすらパスを投げられ続けたプロボウラー グライムスでしょうか(ちなみにアルフォード本人の憧れの選手はディアンジェロさん。うん、あいつも狙われてビッグプレイを出すタイプだ)。なんにせよ起用法も含め、チームの将来を担うこの二人の関係は非常に楽しみ。
 デプスの上にいた選手が3人もチームから去ったのに、なぜか去年から立場が上がっていないフランクスも契約最終年となる今年が勝負の年。BAL戦ではINTやディフレクト(INT未遂)を決めるなど気迫が感じられました。しかしその同じ試合で逆転に繋がるカバーミスをやらかすなど、やはりあと一歩決め手に欠ける印象。とはいえこれまでの経験や、いざとなればSのバックアップもできる柔軟性、そしてなにより彼の後ろに続くCB達のヘッポコぶりを見ればロスター入りは当確と見ていいと思います。
 ということで、残るCBたちは厳しい立場。ただ去年同様に6枠使うようなら、ロスター入りの可能性はゼロじゃない、けどその場合は余所で漏れた選手を引っ張ってくる方が可能性が高いと思います。


S(4~5枠) ※4枠
トマス・デクー#28 ウィリアム・ムーア#25 チャールズ・ミッチェル#20 シャーン・シュイリンガー#29 ケマール・イシュマエル#36(R D7) ジーク・モッタ#41(R D7) トロイ・サンダース#40(R UD)

 アサンテのところで触れたようにムーアがBAL戦で一回気の抜けたプレイをしましたが、まあ先発二人はそんなに気にする必要はないはず。大型契約でムーアの気が緩んでるという恐れが全くないとは言えませんけど。
 問題なのは若手揃いの控え陣。少なくとも2戦見た限りでは全員がかなり低い位置で横一線という印象。両試合とも終盤に一気に崩壊しましたが、その最大戦犯はオフェンスはOL,ディフェンスはSだと感じました。
 まあいずれも下位指名~ドラフト外の選手達ですし、特にドラ7ルーキーたちにいきなりインパクトを残せというのも酷な話ですが、なにせこっちはムーアという爆弾を抱えている身、去年のクリス・ホープのようにいつでも安心して出せる控えSはのどから手が出るほど欲しいところです。現状、1年のロスター入り経験の分ミッチェルが一歩リードしてるとは思いますが、ここもベテラン補強の目が高いポジションだと思います。うん、こうしてみるとますますフランクスの立場は安泰な気がしてきます。


スペシャルチーム

K
マット・ブライアント#3 ジェレミー・シェリー#1(R UD)

 新人シェリーは絶対王者アラバマ大の正K。特にショートエリアの安定感は特筆すべきレベルで、ここまでの試合でもFG、PATともに完璧。なんですけど、ちょっと乗り越えなきゃいけないおっさんの壁が高すぎました。2年後くらいか、おっさんに何かあった時はよろしくお願いします。
 おっさんはそろそろプロボウラーに選ばれてもいいと思います。ドーソンやエイカーズだってあの歳で選ばれたんだから。


P
マット・ボッシャー#5

 この2戦の調子が続くようならオールプロ。


LS
ジョシュ・ハリス#47

 スナップ後に後ろにコロリンすることがなくなってきました。成長は嬉しい、嬉しいけど、可愛かったからちょっとさびしい。


おまけ
STC(スペシャルチームコーディネイター)
キース・アームストロング

 去年数チームからHC打診のインタビューを受けるなど(ルーニールール要員とはいえ)意外なほど周囲から高い評価を得ていることが発覚したこの人。しかしウィームスがいなくなってからずっと思ってたんですが、やっぱりこのSTCはとても有能とは思えない。リスクを避けるためにリターンで絶対に無理しないよう指導するのは二十歩譲って認めるとしても、フェアキャッチ量産の原因になっているリターン時の相手ガンナーのダダ漏らしは容認できません。多分ブロックのシステム上に何か欠陥があるんだと思います。
 大一番、特にポストシーズンのような舞台ほどスペシャルチームの重要性は増すだけに、個々の選手の質だけでなく、それを束ねるコーチも常に向上心を持って臨んでいただきたいと思う所存であります。
 なお2戦連続の被パントリターンTDに関しては、カバーチームがセカンドチームだったということでひとまず不問。なんでセカンドチームでクイズ使ってんだとか、相手だってセカンドチームじゃねえのか、とか言いたいことはありますが不問。
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