オフまとめ ④ FA戦線その3:来るもの(オフェンス編)

 2017年からファルコンズの新たなホームとなる新スタジアムのネーミングライツをメルセデスベンツが獲得。そして正式名称が「メルセデスベンツスタジアム」に決まりました。うーん、直球すぎて面白みもクソもない。せっかく面白い見た目や機能をもったスタジアムなのに。何かいい愛称が生まれて欲しいところです。あとこれで地区内にベンツの名を冠するスタジアムが二つ存在することになってしまいました。


ようやく新戦力の紹介、まずはオフェンスから
(90ロスターの頭数そろえるためだけに呼ばれたような選手は除外してます。もちろん除外した中にも何人か面白そうな選手はいるんですが。)

獲得した面々を時系列順に並べたのがこちら

3/10(FA解禁日)
OGマイク・パーソン (前STL 3年3.3M)
3/11
WRレナード・ヘンカーソン (前WAS 1年1M)
3/19
TEジェイコブ・タミー (前DEN 2年4M)
TEトニー・モエアキ (前SEA 1年0.75M)
~~~~ドラフト~~~~
5/4
FBコリン・ムーニー (前TEN 2年1.1M)
5/14
OTタイラー・ポロンブス (前WAS 1年0.85M)
5/30
OGクリス・チェスター (前WAS 1年2.8M)

 各地でド派手な動きが多かった2015FA戦線でしたが、今年のファルコンズはそんな流れを完全に無視して「ビッグネームに大金は使わずスキームフィットする選手を適正価格で」という姿勢を貫く超堅実スタイルでした。特にオフェンスはFA残留組も含めて3M以上の年俸の選手が一人もいないという、本当に渋いというかド地味な補強となりました。


パーソン (6-4 300lbs)
 2011年のSFのドラ7。PSとロスター入りの当落線上を入ったり来たりしながらIND,SEA,STLに所属。ロスターに残ってもほぼインアクティブという立ち位置でしたが昨シーズンはラムズのOLに怪我人がちょこちょこ出たこともありプロ入り以来始めてOLとして公式戦に出場。
 と、経歴見てもそろそろ第二の人生を探し始めたほうがいいような選手なんですが、こんなのをFA解禁初日に獲って来るのが今年のファルコンズ。契約も経歴から考えれば破格ともいえる高待遇です。カイルとの接点も特に見あたらないのですが、いったい誰の意見で獲ることにしたのかかなり謎。ただ当然というべきかと身長の割には軽量で、ゾーンブロックで光るタイプである可能性は高そう。
 Cも一応できるようで、インテリアラインのデプス要員としての地位を着々と築いている模様です。少なくともコンちゃんは完全に抜かれました(涙)。


ヘンカーソン (6-2 209lbs)
 2011のWASのドラ3。色々謎が多かったパーソンに対し、こちらはわかりやすいカイルチルドレン。プロ入りから3年間カイルOCの下でプレイしてます。
 理想的な体格に加えスピードもあり(コンバインでは40ヤード4.43)、さらに名門マイアミハリケーンズの1シーズンのレシーブ数記録を更新するなど実績も十分。ドラフト時3巡はかなりのスティールとも言われていたとかなんとか。
 しかしながらプロ入り後のヘンカーソンを苦しめたのは度重なる故障。ルーキーイヤーは4週目にケツを痛めシーズンエンド。2年目はフル出場も3年目はシーズン中盤に左膝のACLとMCLをやっちゃってIR入り。4年目の昨シーズンはその膝の故障からの復帰が後れ、結局1試合の出場のみにとどまっています。
 怪我について目をつぶるとしてもフル出場した2012シーズンでもレシービングヤードは543ヤード(しかもこの年はRG3の1年目)。どれだけ計算できるか怪しいところだったんですが、カイルはヘンカーソンの能力に相当な信頼を置いている模様で、キャンプ初日からファーストチームで積極的に起用。するとカイルからの期待に応えるように素晴らしいパフォーマンスを連発し評価は連日うなぎのぼり。プレシーズンでもNYJ戦でTDを記録。このままの勢いでいけば怪我さえしなければダグラスカットでできたスロットレシーバーの穴が格安で埋まりそうです。怪我さえしなければ。



タミー (6-3 230lbs)
モエアキ (6-3 252lbs)
 去年落球祭りを開催したトイローロしかロスターにTEがおらず補強必須だったポジション。特にこのオフはプロボウラー級のTEが何人もFA予定で、またカイルはTEの複数起用を好むと評判だったのでどう動くか注目されていました。
 ただ残念ながら目玉商品たちは恐ろしい勢いで値上がりしていったため早々に見切りをつけ、ワケ有り物件2つで手を打つことに。

 タミーはIND,DENで長いことマニングと一緒だったこともありネームバリューだけならかなりのもの。現在のファルコンズの暫定デプスでも一番手に位置しています。しかし改めてキャリアスタッツを見てみると、IND3年目とDEN初年度以外の数字はレシービングTEとしては物足りない。まあここ2年の低調に関しては最大の要因がジュリアス・トーマス台頭という彼に責任のない問題ですのでそこまで気にする必要はないのかもしれませんが、過去2年間トータルで300ヤードたらずの選手がTE重視のオフェンスのエースTEってのには少なからず不安を覚えます。まあだからこそのこのお値段なんですが。

 萌えちゃんはKC時代ポストゴンザレスとしてルーキーイヤーに活躍し、一時期かなり期待されていたのですが、2年目開幕前にACLってシーズンエンド。3年目復活したかと思ったら4年目また開幕前に肩を故障。その後KCをカットされBUF,SEAに所属しますが目立つ活躍はできず、という怪我に泣かされている選手の典型のような存在です。
 ポテンシャルは相当なものがあることは間違いないですから過去の故障から完全に復活し、かつ新たな怪我さえしなければ思わぬ掘り出し物になる確率はかなり高いと思います。問題なのは完全復活して新たな怪我をしない確率がかなり低そうなことですが。まあだからこそのこのお値段なんですが。



ムーニー (5-10 238lbs)
 アーミー出身の軍人さんFB。卒業後3年間の兵役を経て2012年TENにドラ外で加入。現在も予備軍に席を置いてるとかでオフシーズンには駐屯地に派遣されてるそうな。上で前TENと表記しましたが昨シーズンは開幕前にカットされておりどこのチームにも拾われず。
 ディマルコの競争相手として拾ったところ、キャンプでナイスプレイを連発し評価が急上昇。そして先日のプレ2戦目で先発に抜擢されるとショートパスからのRACで爆走、なんと60ヤードレシーブを記録し、その存在を思いっきり印象付けました。
 ディマルコはディマルコでプレ2試合とも悪くない内容で、熾烈なポジション争いを繰り広げています。(余談ですがカイルはFBをあまり使わないと聞いていたのですが、少なくともプレシーズンでは1TE2RBのオーソドックスなIフォーメンションもかなり使ってました。)


ポロンブス (6-8 308lbs)
チェスター (6-3 303lbs)
 ポロンブスはプロ8年目の30歳、チェスターは10年目の32歳。ゾーンブロックスキームで最も重要ともいえるOLの補強は共にWASでカイルOCのもとがっつりシャニーオフェンスをやってたベテラン二名をまとめてお迎え。と、セット購入のような表現をしましたが入団までの過程はだいぶ異なります。
 ポロンブスは昨シーズン途中でスターターの座を奪われ、FA市場でもドラフト終了後も残り続けた結果ベテランミニマムでようやくカイルに拾われる形での入団でした。
 それに対してチェスターは不動のスタメン、しかしドラ1でWASがブランドン・シャーフを指名したため構想外となり市場に流出。するとファルコンズ含め3,4チームがすぐに声をかける争奪戦になり、カイルの存在もあってなんとか獲得に成功、という入団経緯でした。チェスターの時のファルコンズフロントの動きが恐ろしく早かったのを良く覚えています(カットされたのが5月27日でその翌日にフィジカルチェック、そして交渉成立の一報が流れたのが29日)。シャーフ指名の時点からずっと狙っていた可能性も高そうです。
 現在のチームにおける立場も獲得時の状況そのままでチェスターはRGのスターターほぼ当確、ポロンブスは控えOTですがプレシーズンではミスが目立ちカット候補と目されています。


 うむ改めて獲得したメンツを眺めるといかにカイル主導で選ばれているかが良く分かりますね。ダグラス、ブレイロックという先発級二人の穴もだいぶ安く埋めてきました。

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