Week 1 PHI戦 感想 O#

 書きたいことをまとめようとしたら全くまとまらなかったので攻守分けます。まあ初戦くらいは書きたいだけ書いても罰は当たるまい。



ライアン (23/34 298ヤード 2TD 2INT レーティング90.1)
 前半と後半とで完全に流れが逆転した試合でしたが、ライアン個人で言えば試合中ずっと安定して不安定だった印象。
 まず良かったのはプレイアクションパス。もともと得意なのは村木時代から分かってましたが、プロテクションが素晴らしかったこともあって予想していた以上にズバズバ決まってました。あとフリオ、ロディとのコンビネーションは流石の一言。
 逆にダメだったのはターンオーバー。ゴール前まで進んでからのエンドゾーンでのINTと17点リードで迎えた後半開始直後のINTはどちらも試合を大きく左右するもので、負けていたら完全に戦犯。まあ一つ目のはどちらかといえばミラクルキャッチを見せたキコを褒めるべきプレイですが(もちろんもう少し浮かせていれば良かったのは間違いないですけど)、二つ目のは完全に相手Sが目に入ってなかったもので擁護不能。さらにリターンでゴール前8ヤードまで戻され、2プレイ後にTD。楽勝ムードから一転、以後試合はずっとPHIペースで進むことになりました。
 またこの二つのINT以外にも反則で取り消しになったファンブルロストと相手がこぼしてくれたINT未遂があり、この日のライアンをトータルで評価すればC+くらい。


フリオ (9キャッチ 141ヤード 2TD)
 フリオのビッグゲームは負け試合や圧勝試合が多く、スタッツの割には勝利への貢献度が薄い印象だったんですがこの試合は文句なしのMVP。フリオがいなかったら負けていたと断言できます。特に前半終了直前の22ヤードTDと、第4Q逆転された直後のドライブでの44ヤードレシーブはどちらも値千金。ちなみに二つともマクスウェルのプレスカバーをぶっちぎってのキャッチ。このマッチアップに完勝したことでフリオにフィジカル勝負を挑むのは無謀だということを知らしめることができたのは今後戦っていく上でも大きいと思います。なぜかというと以下次項。


フリオスクリーン
 プレスカバーできない以上フリオの対面のCBはある程度クッションをとってセットするわけなんですが、そこで攻撃のオプションに生まれるのがコエッターさんも大好きだったフリオのRAC能力を生かすスクリーンプレイ。なにしろ一回走り出したこの男を止めるのは至難の業ですから。この試合でもフリオへのバブルスクリーンが記念すべき新生ファルコンズ初のTDプレイとなりました。
 しかし、です。このTDの後も隙を見て合計3回フリオへのスクリーンプレイを試み3回とも成功(ファーストダウン更新)しながら、3回全てでオフェンスのホールディングやパスインターフェアを取られ取り消しになるというあってはいけない結果に(反則の内訳はロディ1回ヘンカーソン2回)。若干厳し目な判定もあったとはいえ、キャンプで入念に準備を重ねたであろうとっておきのプレイでこれはダメでしょう。たぶんこれからも毎週数回は見せるプレイだと思うので要修正。


ロディ (4キャッチ 84ヤード)
 手術の影響まるで見られず。代名詞のサードダウンでのダウン更新レシーブもあり、健康体さえ保てれば久々に良いシーズンを過ごせそうです。


ディマルコ
 ラン、パスともにナイスブロック連発。解説のチャッキー曰く「チップケリーが使わないクラシカルなIフォーメーション仕様のFBだからPHIディフェンスは普段の練習で対策することができないんだ」とのこと。なるほど絶滅危惧種というのはこういう利点があるのね。


OL
 この試合最大の不安点だったOLですが、パスプロは予想していた最高の形の更に上と言ってもいいほど良かったです。まあ期待値が低すぎたってのもありますが、昨シーズンリーグ2位の48サックを挙げたPHI相手に被サック1なら十分すぎます。特にQBとしてはぎりぎりまでフィールドに背を向けなきゃいけない恐怖との戦いであるプレイアクション時のプロテクションはサックを許した1回を除けばほぼ完璧といっていいパフォーマンス。
 一方のランブロックはやはりまだまだ。特にインサイドを割られることが多かったです。トータル105ヤードと試合前に設定したハードルは辛うじてクリアしましたが後述するコールマンの個人技にだいぶ助けられました。
 個人で言うと気になったのはCパーソン、ランでもパスでも全然押せないどころか押し負ける場面が散見。またチャッキー(じゃなくて実況の方だったかも)にショットガンのスナップがやたら低い点を注意されてました。同様にレヴィトリもブロックミスが多かったですが、こっちはまあ合流して1週間ですし同情の余地はあります。


テヴィン・コールマン (20回 80ヤード)
 この試合の影のMVP。スタッツで見れば平々凡々もいいところ、ですが実際の内容は見事というほかありません。
 長いことNFLを見てると私のようなド素人でもRBにボールが渡った瞬間に大体どれくらいランが出そうか予測がつくようになってくるのですが、この日のコールマンはOLがブロックに失敗し「あーロスか」というところで1ヤードゲイン、「良くて2ヤードだな」というプレイを4ヤードゲイン、と、予測をことごとく上回ってくれるのです。それも技術とかではなく単純な加速力と思い切りの良さだけで。ファーストダウンで2ヤードゲインと4ヤードゲインの間にどれだけの差があるか。一言で言えば長らくファルコンズにはいなかった「頼りになるRB」なんですよね。
 またこの試合では自陣7ヤード地点で3rd&15という非常に苦しいシチュエーションでドローから20ヤード走りファーストダウンを獲得するという場面もありました。このドライブはその後FGに繋がりましたが、3点差まで追い上げられ完全にPHIムードの中だっただけにこのダウン更新ランがなければ負けていた可能性は高かったと思います。
 ライアンのプレイアクションとの相乗効果もあわせて、今シーズンどんな活躍をしてくれるか非常に楽しみです。


カイル
 ほぼ文句なし、タレントを十分生かす見ていて楽しいオフェンスでした。
 一個だけ気になったのは最終盤、これを更新すれば勝利ほぼ確定という3rd&1で左へのゾーンランをコールしものの見事にブチ破られロスになったプレイ。相手も120%ランが来ると分かっているとはいえ、こういう短いのを確実にとれる秘策みたいなのを用意していて欲しかったです。もしくは逆にシンプルな力勝負でアップザミドルとかね。この試合ゾーンブロックが割られまくってるのはカイルも分かってたでしょうし。
 

 守備編はまた明日
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この記事へのコメント:

redgun : 2015/09/17 (木) 00:05:11

3rd1のフリーマンのプレイ。これそのままのレーン突っ込めばとれてるんじゃね?てきなやつです。たぶんコールマンってこのあたりのどのコースとるかの感性すばらしいですね。もうみんなコールマンに夢中ですよ。Ben GrazebrookさんのVineの投稿 https://vine.co/v/eUbXQdpbd9Q

ほとら : 2015/09/17 (木) 18:41:51

 この角度から見るといけそうですねー。ZBSについてこのオフいろいろ調べたんですが、判断力と同時に「度胸」ってのがかなり重要な要素っぽいんですよね。コールマンは細かい技術はないですが、逆にそのおかげで深くあれこれ考えずに思い切りよく突っ込めてる感じがします。一方フリーマンは色々技術があるせいで選択肢が広まり一瞬迷ってしまうのではないかと。ツイッターでもぼやきましたが、なんでPFFの評価がフリーマンのが上なのか私には理解不能ですw
 これからOLが成熟していく中で非常に対照的な両者がどういう結果を残すかなかなか楽しみです。

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