スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

さよならロディ

 明るい話題でブログ復活したかったんですが。


 目の前に迫ってきたFA解禁日を前にして、チームはWRロディ・ホワイトをカットしました。現在34歳、2017年まであと2年間の契約を残していました。

 ロディは2005年ドラフト1位で指名されて以来ファルコンズ一筋11年間、獲得レシービングヤード(10,863)をはじめWRとしてほとんどのファルコンズのチームレコードを更新しました。

 欠場知らずな非常にタフな選手としても知られていましたが2013年のプレシーズンで足首を痛めたのが彼のキャリアの大きな転機になってしまいました。痛みを押して強行出場を重ねる中で他の箇所まで故障してしまうという悪循環。なまじこれまでタフすぎたことが災いする形に。その後シーズン途中でプロ入り以来初の故障休場をし、復帰後もパフォーマンスは戻らず連続1000ヤードも止まりました。またこの年に負った膝の故障は特に深刻で、本来ならすぐに手術すべきようなものだったにもかかわらず、人生で一度も手術したことがなかったというロディはメスを入れることを拒否。結果、翌シーズンもパフォーマンスは低調することに。

 そして復活を誓いついに人生初の手術にも踏み切り万全の状態で迎えた2015シーズン、待っていたのはつらい現実でした。新OCカイル・シャナハンがチーム最大の武器であるフリオを生かすことに専念した結果、ロディはレシーバーとして全くと言っていいほど仕事をさせてもらえなくなりました。特に第2.3週は2試合連続でノーキャッチ(この2戦合計でターゲットになった回数が1回)に終わり、カイルオフェンスにおいてロディは必要ないのかという議論も起こり、ついにトレードの噂まで立つように。
 結局トレードこそ回避されましたが、フリオが1,871ヤードというフランチャイズレコードを大きく更新するモンスターシーズンを送った一方で、ロディは全試合出場したにもかかわらずわずか506ヤードと怪我に悩まされた過去2年以下の成績に終わりました。明らかにカイルは(そして恐らくクインは)ロディを必要とはしていませんでした。

 そして現地3月2日、カットが発表。事前にペイカットなどの話し合いもなく、ロディに対しては彼がアトランタを離れていたこともありメールでの通知だったとのことです。(大功労者への別れを告げる形としてそれはどうなんだとか言いたいことは色々あるんですがあんまり汚い言葉を使いたくないので自粛)


 さて今回のカット、感情論や精神論を抜きにして純粋に戦略的な視点から見ればフロントの判断は物凄く理解できます(もちろん理解できるからといって納得できるかといえば別の話ですが)。

  デッドマネーを差し引けば今回のカットで浮くキャップヒットはわずか1.6M程度、サラリーがカットの主問題でないことは明らかです。

 一番大きな問題はロスター構築の問題、つまり「ロディを実質何番手WRとみなせばいいのか」ということです。1番手は言うまでもなくフリオ、そして3番手(スロット枠)にはハーディがいます。ハーディは明らかに1,2番手ではなく超優秀なスロットレシーバーとして育てるのが正しい選手なのでここは動かせない。
 となると2番手、もしくは4番手以降ということになります。しかしこの1年間でカイルオフェンスにおいて2番手としての価値はないことが分かりました。ここには大ベテランではなく、FAにせよドラフトにせよ今後5年間はフリオの相方になれる選手を置きたいとカイルは考えているはず。
 では2番手はオフに補強するとして4番手以降にいざという時に頼れるベテランとして置いておけばいいかというと、ことはそんなに簡単な話ではありません。4番手以降の選手に払う給料じゃないということもありますが、それ以上にロディはあまりにもファルコンズファンにとって大きな存在になりすぎました。

 第5週のWAS戦、試合終盤の大事な場面でロディがキャッチを決めたときジョージアドーム中にとんでもないロディチャントが起こりました。これはどれだけロディがファンから愛されているかという証拠で私も泣きそうになるくらい感動したのですが、カイルにしてみれば決して気持ちのいいものではなかったはずです。暗に自分の起用法を批判されてるようなものですから。
 そして大事なことはカイルは「ロディを使わないこと」が勝利に繋がると考えていること(注:これはカイルに対するネガティブな意味は一切もちません)。逆に言えばカイルにとって「ロディを(ファンが望むように)使うことは敗退行為」にも等しいことなのです。コーチの一番の仕事は勝利することで、ファンの期待に応えるというのはいつでもその下に置かれなければいけません。
 カイルにしてみればドラフトやFAで2番手を補強しロディを4番手以降に置くのが勝利への最善手だが、ファンの声がそれを許さない。ハーディがいる以上3番手から自然とフェードアウトさせることもできない。ロディがいる限りファルコンズのWR事情は八方塞りの状態だったことは間違いないと思います。私も今年ドラフト上位でWRを指名した場合、ロディの立ち位置が想像できないでいました。
 そして実際皮肉な話ですがこのカットでWR事情は非常に分かりやすくなりました。FAでまだ若く実績がそれなりにある選手を2番手WRとして獲りドラフト中位以降でさらにデプスを補強する、あるいはドラ1でWRを指名しFAでベテラン選手を補強する、このどちらかになるでしょう。

 なんにしても一番大事なのは間違いなくロディのカットはチームの勝利のためだと信じて行われたということ。勝利のためにフロントが行った行為を批判することはロディファンとしてはともかくファルコンズファンとして私にはできません。

 そしてこれでクインもカイルもディミトロフも背水の陣に立ちました。色々書きましたが、あと2年穏便にロディと過ごす選択肢だって当然とれたはず。しかしフロントはあのジョージアドームに響いたロディコールを聞いたうえでチームのレジェンドと決別することを選んだ。当然その代償として結果を出さなければいけませんし、結果が出なければ一生ファンからは恨まれることになります。
 本来のロディの契約が終わる予定だった2017年までの2年間で常勝チームにすること、そして5年以内のスーパー制覇、それをもってロディとの別れは報われたと判断します。


 ロディ個人についてもっと語りたいのにカットについて書きすぎた、近いうちに私のロディ愛を語ろうと思います。
スポンサーサイト

この記事へのコメント:

Liger : 2016/03/03 (木) 22:53:36

お帰りなさいませ。ブログ更新、お疲れ様です。確かにチームを長年支えてくれたタレントとの別れは辛い・・・あぁCJ。。。
それでもATLのタレントが地区内他チームに劣っているとは思えません。
このままN南がCARの独壇場と化すのを、指を咥えて見逃すわけにはイカンでしょう。2016季の巻き返しをば期待申し上げ候。

さんけん : 2016/03/04 (金) 12:34:44

ブログ更新楽しみにしてました。
8割くらいで残留と思っていたのでなかなかにショックでしたが、見事に状況が整理されている記事を拝見できて、だいぶ肯定的に受け止める気持ちになってきました。

毎週試合があるのと違ってマイペースに更新できるオフシーズンですので、続編も時間があるときにお願いします!

ほとら : 2016/03/05 (土) 09:25:46

>Ligerさん
 選手として活躍してくれたことはもちろん、それ以上にキャラクターとして非常に愛される存在だっただけに本当に悲しい別れになってしまいました。やはりチームのアイコン的存在には最後まで他チームに移籍することなく現役生活を全うしてほしいという気持ちは強いです。バリー・サンダースや(まだ分かりませんが)CJのように若くしてフィールドを去るのとどっちがファンのダメージが大きいかは難しいところですね。
 CARは非常に良いチームですがまだまだ隙もあるところをスーパーで見せましたしそう簡単に独走することはないだろうと信じてます。


>さんけんさん
 ありがとうございます、そう言っていただけると一日ロディのことを考えて過ごした甲斐もありました。
 今回の記事はもしかすると私自身がこれから前を向いてチームを応援していくために書いたものだったのかもしれません。個人的感情を入れるとどうしてもネガティブな内容になりそうだったのでできるだけ客観的に分析したことを書くようつとめましたが、次回は主観120%でお届けする予定ですw
 

管理人のみ通知 :

トラックバック:


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。