さよならロディ 2

 ドラフトネタ含むファルコンズニュースはさんけんさんに全委任して完全放置。そしてこの記事をロディの新しい職場が決まったら投稿しようと思ってたんですが一向に決まる気配がないまま個人的なタイムオーバーを迎えてしまったため投下。




 まず最初に言っておくと、ロディ・ホワイトは私にとって恐らくオールタイムで最も好きな選手です。そして以下はいかにロディが魅力的な選手だったかということを延々と語っているだけなので興味ない方には全く読む価値の無い、100%自己満足のためだけの記事であります。どうぞご了承くださいませ。


 私が本格的にアメフトのルールを知ってNFLファンになり、ファルコンズファンになったのは2004年の終わりごろ。初めてちゃんと観たファルコンズの試合はプレイオフのSTL(現LA)戦でした。この試合がファルコンズファン的にはあまりにも面白い試合だったこともあり一瞬にして熱狂的なファンの仲間入りしてしまいました。

 そして2005年の春、ファルコンズファンになって迎えた初めてのドラフトで最初に指名された選手がWRロディ・ホワイトでした。当時ネット環境が無かった私にとって唯一のNFL情報源だったタッチダウンプロ誌の選手短評では「高校時代は州のアマレス王者」というようなことだけが書かれていたことをなぜか今でもよく覚えています(雑誌上のドラフト評価はB+くらいだったはず)。
 バストなんて言葉も知らなかった当時、ドラフト1位ならヴィックのメインターゲットとしてきっとすぐ大活躍してくれるものだろうと思い込んだのもいい思い出です。
 しかし現実は厳しく、欠場もないのに1,2年目トータルで1,000ヤードに届かない結果に終わり、チームもヴィックの故障離脱等もあって2年連続でプレイオフ出場を逃すことに。期待していただけに非常にがっかりし「ああこれがバストってやつなのかあ」とドラ1だからと言ってNFLで活躍できるとは限らないという今となっては当たり前のことを勉強させてもらいました。

 しかしロディの、そしてファルコンズの運命が変わったのが2007シーズンでした。開幕前にヴィックが闘犬事件で逮捕というあまりにも想定外の形で幕を開けたこの年、チームそのものといってもいいQBを失ったファルコンズは当然のように連戦連敗。HCも逃げ出し結局4-12でシーズンを終えましたが体感的にはそれよりずっとひどかった印象で、本当に悪夢のようなシーズンでした。
 ですがそんなフランチャイズ全体が暗黒に包まれていた中で、数少ない光となったのがロディの存在です。この年FA移籍してきたジョー・ホーンにプロとしての心構えを教わり生まれ変わったと後に語った背番号84は文字通り覚醒。投げ手がハリントンだろうがレフトウィッチだろうがクリス赤男だろうがとにかく毎試合のようにレシーブ数を重ねる。当時私は試合を毎週NFL公式のplay by playで追っていたのですが、シーズンの大勢が決した10月ごろ(早すぎ)からは”R.White”の文字を見るのだけが楽しみになっていたと言っても過言ではないほどでした。
 この年のロディの記録は83レシーブ1,202ヤード6TD。プロボウルこそ漏れたもののエースWRとして文句ない数字を残してくれました。もうこの頃には私の中で一番のお気に入り選手になっていたと思います。
 翌2008年からは体制一新、全体3位でライアンも加入し、新たなホットラインを築くとまさかまさかの快進撃でワイルドカードでプレイオフ出場、ロディ自身も1,382ヤードを記録し4年目にして初のプロボウルに選出されました。その後も2012年までライアンの絶対的な相棒として素晴らしい成績を残し続け大半のファルコンズのWR記録を更新。ロディの活躍とともにチームとしても常に10勝前後の数字を残し、チームもロディもファルコンズ50年の歴史で最も輝かしい5年間を過ごしました。(2013年以降については前のエントリでも触れたので割愛)


 選手としてのロディはいわゆるエースWRとしてはかなり特殊な部類の選手と言っていいと思います。メガトロンやフリオのような圧倒的な身体能力を持つわけではなくサイズもスピードもごくごくNFLの平均レベル。ビッグプレイは決して多くなく、なんでもないところで落球するような場面も少なくありませんでした。
 しかしそんな選手がフリオ入団後も、2013年の開幕前に怪我をするまではエースであり続けました。その理由は苦しい場面での圧倒的な勝負強さをチームの誰もが信頼していたから。
 ロディが一番輝く場所は劇的なロングTDなどではなく、試合中何度も目にする3rd&6のような場面でのなんでもないダウン更新の8ヤードキャッチだったと私は確信しています。もうロディに投げると分かりきってるだろうという場面でことごとくレシーブを決める。それもや華麗なつま先残しのキャッチングなどではなく、シンプルなルートでオープンになってあっさりと決める。フリオが人間離れしたプレイをド派手に決めるのに対し、ロディは難しいことを簡単そうにやってのける選手。プレイメーカーではなく超一流のチェーンムーバー、そんないぶし銀エースがロディでした。

 この地味なプレイスタイルは特にスマッシュマウスなOC村木時代には本当に頼りになりました。ファーストダウンでマイケル・ターナーのアップザミドル、セカンドダウンでもういっちょランorショートパス、そして残った距離をロディが決めてダウン更新。ロングドライブを続け相手ディフェンスを疲労させて逃げ切り勝ち、という勝利の方程式がスミッティ政権の黄金時代を築き上げました。
 ビッグプレイメーカーのフリオが加入してからも、ヴァーティカルオフェンスが身上のコエッターさんがOCになってからも、苦しい場面でライアンが最後に頼るのはロディ(とゴンザレス)でした。


 しかしただ選手として素晴らしいというだけでは私のなかのオールタイムベストにはなりえなかったでしょう(ちなみにロディの前はウォリック・ダン)。ファルコンズファンなら誰でも知っているロディの魅力、それはそのキャラクターです。
 ロディのキャラクターは真面目とか問題児とかいう言葉では表現できません。一言で表すなら「無邪気」という言葉が一番しっくり来ると思うのですが、とにかくロディは子供です。嬉しい時には笑い、イライラすると怒る、本当に子供の心をそのまま持ったまま成長したような男なんです。
 相手チームをディスるような問題発言をしたり、ツイッターで物議をかもすようなつぶやきをして取り沙汰されることがこれまでに数え切れないほどありましたが、ロディの場合それは例えばテレル・オーウェンスなどの「悪さ」から来るものではなく、思ったことをすべて口にしてしまうという子供ゆえの「純粋さ」からくるものでした。こんなスポーツ選手、NFLに限らず私は他に知りません。そして子供であるロディは基本的に笑顔です、特に味方がTDしたとき誰よりも早くかけつけ最高の笑顔で祝福する姿はダイレクトに私の胸を打ちました。

 またロディについて語る上でやはり外せないのがフリオの存在。WRというのはとかく我の強い選手が多いポジションだけにロディの絶頂期に加入したこの7つ年下の怪物WRと衝突してしまうのではないかということは当時少なからず問題視されていました。しかしどちらがエースかという論争が起こっているのをよそに、二人は全く問題を起こさないどころか最高の信頼関係を築くことに成功します。この辺詳細を書いてるとキリが無いので省略しますが、チームメイトになって数ヶ月後にはロディとフリオは兄弟同然のような存在としてお互いを認め合うようになりました。
 そしてつい先日、フリオが新シーズンに向けての記者会見においてロディがいなくなったことやリーダーとしての役割について尋ねられたとき「ロディがいなくなっても彼の”voice”はここにいつまであり続けている。僕は彼からいくつもの”great traits”を受け取った、今度は僕がそれをみんなに教える番なんだ」とコメントしていました。

 決して人間的に立派だとかロールモデルだとかは言えませんが、ファンや仲間に愛されてやまない、そんな魅力に溢れたファルコンズのアイコン、それがロディでした。


 というわけで簡単ではありますが私のロディ論はここまでです。引退してないのに過去形を使うのは本当につらかった。まだ就職先が決まってはいない状況ではありますが、今後のロディの未来に幸あらんことを。

ロディ!!



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 明日から所用につきしばらく更新ができなくなりました。ってどうせ更新してないから関係ないじゃないか、というごもっとも過ぎるご意見もありますが、ドラフトネタ一切触れられないのはちとつらい。なので最後っ屁としてドラ1だけでも簡単に。ちなみに今年のファルコンズの1巡指名権は17位です。

本命 ダロン・リー LB オハイオ州立
モック界隈の大本命。クインが最重要視しているスピード感溢れるOLB。内も外もパスラッシュもいける万能性も魅力。スプーンがだめそうならWillとして即先発で活躍できそう。16位まででリーを指名しそうなチームがあんまりいないこともグリグリっぷりに拍車をかけている。


対抗 トレードダウン 
先日のプレスカンファレンスでダウンの可能性についてかなりはっきりと言及。とにかく5つしかない指名権を増やすには17位で商売するのが一番。ダウン後の指名予想はさすがに勘弁してください。


注意 レナード・フロイド LB ジョージア
同じバーサタイルなOLBでもリーがOLB/ILBよりなのに対しフロイドの本職はパスラッシュ。ただ去年はILBまでやってだいぶプレイに幅がでた。クインディフェンスでは期待はずれなブルックス・リードに代わってSamとして使うことが多そう。地元UGA出身ということでも注目されてるがファルコンズとUGAは絶望的に縁が無いことでも有名。リーよりは先に指名されてる可能性が高そう。


穴  レジー・ラグランド LB アラバマ
今年唯一と言っていいピュアMLBのドラ1候補。個人的にはウォリロウが大黒柱という現状が本当に嫌なので一番行ってほしいんだけどあんまりスピードがないからクイン的にはやや評価は落ちそう。トレードダウンとうまく噛み合えばワンチャン。


大穴 マッケンジー・アレキサンダー CB クレムゾン
去年のドラ2の某氏がアホやって開幕4試合出場停止、てかもう今年中にいなくなってても全然驚かない、アルフォードも契約最終年ということで地味に大きなニーズに。じゃあ思い切ってドラ1で指名しちゃえと大好きな選手を大穴という単語を盾にねじ込んだ。去年にわかファンとしてクレムゾンの試合をだいぶ見たんですがこやつはトゥルーファント2世です。

なお誰選んでもいいなら一番ほしいのはシャック・ローソンです。
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この記事へのコメント:

ONIGIRI : 2016/04/24 (日) 10:05:48

ただただ共感です。ありがとうございます。

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