2016シーズン振り返り QB

 2週間かけて書く予定だったものを5日かけてやることに変更。理由はただただ私のサボり癖としか言いようがありません。何を隠そう夏休みの宿題は9月入ってから始める人間でした。



マット・ライアン
373/534 69.9% 4944ヤード 38TD 7INT QBレート117.1

マット・ショウブ
1/3 33.3% 16ヤード

2015シーズン
 カイル・シャナハンを新OCに迎えた昨シーズン、ライアンはキャリアワーストタイの16INTに加え8ファンブルととにかくターンオーバーが目立つシーズンでした。特にレッドゾーンまで進んでからのミスが目立ち、21TDというのもルーキー年に次ぐ少なさで、接戦を落とし続ける直接的な原因になりました。
 ターンオーバー祭りとTD欠乏症に加え、もう一つ非常に気になったのが「フリオ,フリーマン依存症」とでも言うべき症状。もちろん二人はオフェンスの大きな武器なのでそれを生かすのは何も間違ったことではないんですが、昨シーズンのそれは「生かす」ではなく「頼る」にしか見えませんでした。たとえカバーされててもフリオが捕ってくれることを祈って無理投げして失敗、あるいは3rd&ロングでパスラッシュに焦りフリーマンへダンプオフして2ヤードゲイン、なんて場面が本当に多かった。もともとパスターゲットをうまく使い分けるのが持ち味だったはずが、昨シーズのパスの5割以上がフリオとフリーマンに集中してたというんですからこれは病気としか言えません。

開幕前
 プロ入り以来の相棒だったロディも失い、様々な意味で正念場に立たされて迎える2016シーズンでしたが、本番に最も近いと言われるプレシーズン3試合目でライアンが最低なパフォーマンスを披露したことでただでさえ落ち込んでいたファンの信頼を一気に失うことに。何を隠そう私もそんなファンの一人で、「開幕8連敗」「ショウブに先発を奪われ」「シーズン中にトレードされ」「来年のドラ1でQB指名」なんて未来さえよぎるほど。
 一応言っておきますが、私これまでどんだけライアンが批判されてきても一貫して擁護派だったんです。そんな私が初めてアンチ派に寝返りかけたのがシーズン開幕直前。
 まあ要するに「ライアン限界説」がそこかしこに漂っていた状況だったわけです。

開幕後
 神様ライアン様。ちょっとでも疑って本当に申し訳ありませんでした。パスヤードやQBレートをはじめ、ほぼ全てのパス成績でフランチャイズレコード更新、間もなく発表されるリーグMVP最有力と言われる活躍でチームを4年ぶりの地区優勝、そして18年ぶりのスーパーボウルへと導いてくださいました。
 スタッツ的に特に目を見張るのはブリーズに次ぐリーグ2位の4944ヤードを投げながらリーグ17位というパスアテンプト数(534)の少なさ。ヤード/アテンプトは実に9.26、ほぼパス1回投げればダウン更新という異常な数字で堂々NFL記録更新となりました。
 また昨シーズン目立った上述した3つの病気も完全に克服。TD欠乏症とターンオーバー祭りに関してはスタッツ見れば一目瞭然ですが、フリオとフリーマンへの依存症が完治したのは地味にメチャクチャでかかったと思います。
 300ヤードレシーブを記録したWeek4のCAR戦のようにフリオが大活躍する試合ももちろん多く、依然としてオフェンス最大な武器なことは変わりませんが昨シーズンのようにフリオに頼りきった苦し紛れのパスは極端に減りました。結果として「フリオが止まればオフェンスが止まる」ということがなくなり、それを示すように今シーズン欠場含めフリオが100ヤード以下に抑えられた試合では10戦9勝、60ヤード以下なら7戦全勝という驚くべき成績に。
 これは裏返せばフリオ以外のオフェンスの駒をいかにうまく使い分けているかという表れで、本来のライアンの姿が戻ったということ。13人にTDパスを投げ分けNFL記録更新というのは今年のオフェンスをよく表している記録だと思います。

 と、ここまでフリオ依存に関してばかり語りましたが、実はそれ以上に大きいと思ってるのがフリーマン依存からの脱却の方だったりして。フリーマン依存症というのは言い換えれば「10ヤード必要な3rdダウンで焦ってセイフティバルブへの2ヤードパス投げちゃう病」のことなんですが、今年のライアンはこういう場面で本当に落ち着いてレシーバーを探せる。だからファーストダウンをしっかり更新しドライブを継続できる。当然といえば当然なんですがこの当然こそが今年のハイパーオフェンスの軸だったと思います。
 これだけポケットで落ち着けるようになったのはOL改善(というかマック加入)の影響も非常に大きいんですがそれはOL編でまた。
 
 とまあ色々言ってきましたが、何より大きいのは昨シーズン失われた「信頼感」が完全に復活したこと。
 5つの敗戦も全て一度はリードを奪っており、ライアンが完全に抑えられ「もうだめだ」と感じたのはWeek6のSEA戦の前半くらい。たとえ劣勢でもオフェンスにボールが渡ればライアンが何とかしてくれると信じられる、こんな選手がいることがチームにとってもファンにとってもどれほど頼もしかったことか。文句なしのファルコンズMVPです。

 ショウブは・・・まあ特に言うこともなく。「開幕はショウブで」という今思えば噴飯ものの運動が一部で起こってたのが遠い昔のことのようですね。

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この記事へのコメント:

ふぇりっくす : 2017/02/04 (土) 00:00:48

自分もライアンには謝らねばwすませんでしたorz
昨シーズンの出来から兄者やロジャーズ、ブリーズとは越えられない壁があるのを見せ付けられ、week1までは失望もしてました。
しかし、今季のライアンの出来なら、スーパーなQBではなくても戦術の理解が高くて遂行できるQBとして誇るべき存在であると改めました。
MVPはファンとしてあげたいというか欲しいというか・・・

ほとら : 2017/02/05 (日) 08:12:14

 今年のライアンのパフォーマンスはファルコンズファンでさえ誰も予想できなかったんじゃないですかねー。少なくとも今シーズンに関しては間違いなく「スーパーなQB」だったと思います。
 来シーズン、カイルのプレイコールなしでどれだけの結果を残せるかというのが次の課題ですね、もしそれも乗り越えれるようなことがあればブリーズたちの域に達したと言ってもいいかもしれません。

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