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2016シーズン振り返り カイル・シャナハン

 我らがマット・ライアンがシーズンMVP並びにオフェンシブプレイヤーオブジイヤーに輝きますた。MVPはファルコンズファン的には「当然」ですがOPOYまでもらえるとはちょっと予想外でした。MVPだけで十分満足だったので、本音を言えばOPOYはデイヴィッド・ジョンソンにあげて欲しかったです。



OCカイル・シャナハン

 昨シーズン、序盤の熱狂はどこへやら。スコアリングでは下から数えた方が早い21位にとどまったこと、フリオやフリーマンに頼りすぎバランスを欠いたこと、そして何より一連のロディ関連の問題を生んだことでカイル・シャナハンに対するファンの信用は大きく揺らいでいました。ヤーデージでは7位と好成績だったにもかかわらず、です。
 そしてこのオフ、くだんのロディをカットしたことでただでさえ怪しかった信用は墜落ギリギリのところまで落ち、「これで結果を出せなかったらどうなるかわかってるんだろうなおい」という背水の陣に立つことに。現地では数え切れないほどのカイルに対する批判記事も生まれました。

 そしてライアンともども勝負の年となった2016シーズンの結果は、といえば


トータルオフェンス リーグ2位 平均415.8ヤード
パスオフェンス   リーグ3位 平均295.3ヤード
ランオフェンス   リーグ5位 平均120.5ヤード
スコアリング    リーグ1位 平均33.8得点


・・・はい、というわけで全ての批判を実力で黙らせましたよこの男。

 ロディの件は一生うらみ続けますが、それでも今年のオフェンスに関しては見事というほかありません。もちろんライアンはじめ個々の選手たちの活躍あってこそのこの成績ではありますが、カイルのOCとしての働きはどれだけ賞賛しても足りません。

 シャナハンオフェンスといえば代名詞ともいえるゾーンブロックランとそれを生かしたプレイアクションがクローズアップされることが多いですが、実際のところ今年のカイルのプレイコールは「多彩」の一言。どれくらい多彩かというと、今年特にどんなプレイが多かったかなと思い出そうとしても全く候補がうかばないくらい。
 たとえばコエッターさんや村木のオフェンスなら毎試合何度となく見たプレイを数年たった今でも容易に思い出せる(コエッターさんなら不意を付いたスクリーンやディープパス、村木ならターナーのアップザミドルやショートスラント等々)のに、今年のオフェンスには「必殺技」のようなものがみつからない。ショートパスからディープパスまで、アウトサイドゾーンランでもアップザミドルでも何やってもうまくいっていたという記憶があるばかり。活躍する選手もプレイごとに変わり、誰かの個人技に頼った印象が全然ありません。
 この多彩さこそが今年のオフェンスがNFL史上に残るほど「守りにくい」オフェンスになった大きな要因だと思います。ディフェンスからすればとにかくどこに重点を置いて守ればいいか分からない。たとえば3rd&2でFBディマルコをフィールドに送り込んでランを警戒させながらエンプティセット、そしてそのディマルコへパス、なんてことも平気でやります。また相手DCの思考を読みきってるのではないかと思うほど絶妙なタイミングでプレイアクションをコールするから冗談みたいに皆ひっかかる。相手の弱点をつくのもうまく、DEN戦では強力な両CBと勝負せずTEやRBへの中央へのパスでオフェンスを進め、セカンダリーが弱いGB相手には積極的に奥やサイドライン際を狙っていく。
 あまりこういう言葉は軽々しく使いたくないんですが「天才プレイコーラー」というのがカイルを形容するのに最もふさわしい言葉なんじゃないかと思います。

 また今年はアジャスト合戦でも多くの試合で勝利しました。ここ数年のファルコンズは前半ロケットスタートしながら後半失速し息絶え絶えで逃げ切るかそのまま逆転負けという試合を何十試合としてきたのですが、今年は後半に入っても全く勢いが落ちないどころかさらに突き放す試合がいくつもありました。
 特に印象的だったのはレギュラーシーズンのSEA戦で、この試合は前半SEAディフェンスに手も足も出ないままFG一本のみで前半を折り返し惨敗ムードが漂っていたのですが、後半に入ると怒涛の3シリーズ連続のTDで一時は逆転に成功。こういう試合の中でのアジャストができるのも今年のオフェンスの強みであり、カイルの才気を示しているように思いました。

 そしてもう一つカイルの大きな功績が新たに獲得してきた選手の活躍です。大金使ったマックやサヌーはもちろん、ガブやアルドリック・ロビンソンのようなストリートFA選手までもが見事な活躍。また昨シーズン獲得したレヴィトリやチェスター、そしてコールマンも今年のオフェンスにとって不可欠な選手たちです。
 現在のロスター人事権は主にクインが握っており、クインはディフェンス畑の人間ですからオフェンス選手は「カイルが自ら選んだ選手」といっても過言ではありません。つまりこの2年の新加入選手たちの活躍は、カイルの「俺のオフェンスにふさわしい選手」を見つける能力をよく表していると思います。そしてその選手が最大限生きるプレイブックを構築することができる、それがカイルの大きな能力だと思います。

 スーパーボウル後SFのHCへの内定が出ているカイル。人間的には色々問題ありますが(しつこい)、そのプレイコーラーとしての才や、選手の能力を見定める審美眼などは1から再建するチームにとって非常に大きな助けになることと思います。
 ファルコンズをここまで連れて来て下さり本当にありがとうございました。そしてどうかあと1試合全力を尽くしてください。そうすればロディのうらみはちょっとだけ水に流し、HCとしての成功を応援してあげます。


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