新DC ライアン・ニールセン
死者蘇生。
ファルコンズを追っている奇特な方はご存じの通り、今オフ我らがファルコンズはついに数年来のキャップ地獄から解放されまして現時点でリーグ2番目のキャップスペースを確保。FA市場も解禁間近ということで私の中でNFL熱がいつぞやのスーパーボール以来といっていいほど高まっております。
ということで連日情報をインプットしまくってるわけですが、たまにはアウトプットもしておきたいなと。ただまとまった情報を吐き出す場としてツイッターは色々と制限が多いので死んでたブログを久々に活用しようと思います。
さてテーマは新DCライアン・ニールセンについて。
昨シーズン終了をもってディーン・ピーズがDCを勇退。後任としてDC経験者を中心に様々な名前が挙がりましたが、選ばれたのはDC経験のない宿敵NOのDLコーチ ニールセンでした。
ニールセンの経歴を軽く説明すると現役時代のポジションはDTで、NFLチームとPS契約したことはあるけどロスター入りはかなわず、アリーナフットボールで数年過ごしたのち2005年に大学のコーチ職に就きます。様々な学校を渡り歩いた末、2017年にNOにDLコーチとして引き抜かれNFLコーチの仲間入り。ちなみに大学コーチ時代から一貫してDLコーチ一本で勝負し続けているというスペシャリスト(兼業で別の肩書を持つこともあるがDLコーチ職から外れたことは一度も無し)。
カレッジコーチ時代から通しておそらくフルタイムでプレイコールを担当した経験は無いはず。そんなプレイコーラーとしては全く未知数な男を名だたるDC経験者を差し置いて抜擢したわけです。では何が魅力だったといえば、DLコーチとしての実績に他なりません。
コーチとしての実績ですが、これは以下の表を見てもらうのが一番早いでしょう。ニールセンがNO入りしたのは2017年ですが、今のNOディフェンスはデニスアレンのディフェンスと言われてますから、アレンがNOのDCに就任した2015年から現在までのチームディフェンス成績をまとめたものです。

どうでしょう、とんでもなく優秀に見えませんか?もちろんニールセン一人の功績というわけではないでしょうが、かつて攻高守低仲間だったファルコンズを置いてきぼりにして大躍進を遂げたNOディフェンスの一翼を担っていたことは間違いないでしょう。特にシンプルな4メンラッシュ主体のNOディフェンスにおけるサック数の激増はDLコーチの能力と無関係なわけがない。
少し話はそれますが、私はチーム力の強化のためには長所を伸ばすより短所を潰すほうが簡単で効果的だと思ってます。偏差値60の科目を70にするのは滅茶苦茶大変ですが、50を60にするのはそこまで難しいことではなく、40を50にするのは更に簡単で効果が出るというやつですね。2年前ファルコンズOL最大の弱点だったLGのメイフィールドがごくごく平凡なジャーニーマンOLに替わったところ昨シーズンはリーグ有数のOLに様変わりしたのもこの理論です。
さてここで直近3年のファルコンズのディフェンス成績を見てみましょう。

いやーひどい。というわけで誰がどう見てもパスラッシュがファルコンズディフェンスの最大の弱点なわけで、ここを改善できるのがニールセンの一番の武器であり、ここを改善することがニールセンの最優先事項といってもいいと思っております。
では具体的にどうするか、長くなってきたので次記事に移ります。
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