ニールセンと大型DE
今回突発的に復活させたこのブログですが、今後どうするかは完全に未定です。また何か語りたくなった時に使うかもしれないし、それが明日かもしれないし、3年後かもしれないし、あるいはこれが最後の投稿になるかもしれません。
さて前記事はいわば前提情報で、ここからが本題。どんだけニールセンが優秀だろうと実際にフィールドで活躍するのは選手。ファルコンズの現有戦力でNO並のディフェンスを期待するのは酷にもほどがあります。
しかし最初に言った通り今年のファルコンズには金がある。ドラフト上位指名権がある。ディフェンス改善のために新戦力を手に入れるための準備は出来てます。
では具体的にどんな選手を狙うのか。どこのポジションも穴だらけなファルコンズディフェンスですが、前記事からの流れを汲んで今回はパスラッシュ改善という点で語ります。パスラッシュにはパスカバーも重要~といった論ももちろんありますけど、ニールセンがNO時代のディフェンスを踏襲するのであれば毎年チームのサック数の大部分を稼いでいるDEというポジションに注目せざるを得ません。
NOのDEには一つ大きな特徴がありまして、それはどいつもこいつもでかくて重いこと。
軽く調べたところニールセンが就任以降DEとしてある程度先発経験のある選手は6人ほど見つかったのですが、そいつらの身長体重をまとめたのがこちら。(情報元はPro Football Reference)
Cameron Jordan 6-4, 287lb (193cm, 130kg)
Marcus Davenport 6-6, 265lb (198cm, 120kg)
Carl Granderson 6-5, 261lb (196cm, 118kg)
Tanoh Kpassagnon 6-7, 289lb (201cm, 131kg)
Trey Hendrickson 6-4, 270lb (193cm, 122kg)
Alex Okafor 6-4, 261lb (193cm, 118kg)
平均的な4-3DEの体重は6-4,260ポンドくらいのイメージですが、NOのDEは怨敵ジョーダンを筆頭に皆でかいです。この圧倒的サイズ感はNOディフェンスの大きな武器とみて間違いないと思います。
翻ってファルコンズの主要パスラッシャー達はと見るとピーズDCのディフェンスが3-4主体だったこともあり、先日再契約したカーター(6-5, 255lb)、昨年のドラフト二日目コンビのエビちゃん(6-3, 256lb)、マローン(6-4, 240lb)と皆さん3-4OLB体形で明らかに軽い。
もちろんデニス・アレンディフェンスをそのままファルコンズに持ってくるわけでなく今いる戦力に合わせたプレイブックを作るでしょう。そもそも現代NFLにおいて4-3と3-4ディフェンスはそれほど明確に分かれてるわけでなくほぼ全チームがシチュエーションに応じて併用してます。ただそれでもキャメロン・ジョーダンをプロトタイプとする「大型4-3DE」には注目しないわけにはいきません。だってニールセンはずっとそういう選手を軸にしたディフェンスで実績を積み上げてきたわけですから。
というわけで「ネクストジョーダン」を探しましょう。欲を言えば今後長くチームの軸になって欲しいから若い方がいい。今年のFA市場、正直EDGEはかなり不作気味ですが、そんな中でも260ポンド以上あって去年5サック以上あげていてまだ20代という条件でFA選手をリストアップしてみました。(Spotracを参照したのですがサック数は切り上げ表記のようなので4.5の選手も入ってる可能性あり)
Charles Omenihu 6-5, 280lb 5サック
Dawuane Smoot 6-3, 264lb 5サック
DeMarcus Walker 6-4, 280lb 7サック
Dre'Mont Jones 6-3, 281lb 7サック
Frank Clark 6-3, 261lb 5サック
Morgan Fox 6-3, 260lb 7サック
Zach Allen 6-4, 281lb 6サック
適正ポジションがDTや3-4DEと見られている選手も入ってますが、そういう選手をEDGEに配置することこそニールセンディフェンスの真骨頂という説を推したい。とにかくDLのサイズアップという意味でも280ポンド超の選手は特に注視しとこうと思います。ドレモント・ジョーンズとか相当高そうですが。
ちなみに今年のFAで純粋なパスラッシャーとして一番評価が高そうで、現地ファンの間でも人気なのがイェニック・エンガクエ(クソどうでもいいですが、アフリカ系の名前がNから始まる選手のカナ表記は「エン」とするのが好みです。エンダムコン・スーとか)。まだ若く、毎年コンスタントに10サック前後稼いでいます。しかしサイズは6-2, 246lbと軽量級のため個人的な関心度はかなり落ちます。
あともう一人、やはり名前を挙げとくべきなのがマーカス・ダベンポート。
昨シーズンはまさかの0.5サックに終わってますがキャリアハイの'21シーズンは9サック。サイズもポテンシャルも申し分なし。そして何よりプロ入り以来ずっとニールセンの教えを受け続けているニールセンチルドレンなわけで、最注目選手なのは間違いありません。リスクもお値段も高そうですがさてどうなるか。
また詳しくは触れませんが今年のドラフトではサイズのある上位候補のEDGEが沢山いるのでそちらも注目。特にファルコンズの8位有力候補のタイリー・ウィルソンと1巡下位~2巡上位候補のけいおん・ホワイトの二人はなかなかのモンスター感があって気になってます。
これ書いてる時点でもう合法タンパリングまで24時間切ってるFA戦線、どんなポジションのどんな選手を狙うのか本当にワクワクします。こんだけ書いて軽量EDGE路線に向かうのもそれはそれで面白いからよし!
スポンサーサイト
この記事へのコメント: