具体的な話 オフェンス編

ファルコンズオフェンスの現状



次にオフェンスですが、今年のオフェンスで一番の問題点だったパスプロが、(個人的に現状オフェンス最大の穴だと信じて疑わなかった)正LTのサム・ベイカーさんの負傷欠場により見事に改善されました。
いや、昨年の試合から見続けて分かったんですが、巷ではファルコンズのOLは強力と思われているようで(実際昨年の被サック数などの成績もいいですが)その最重要ポジションであるドラフト1順LTということで、あたかもベイカーさんはプロボウラーレベルのように余所から見られることもあるようですが、断言します。彼は穴です。それもペナルティを連発する穴です。
ということで、ベイカーさんの後任となったスヴィテックなるほぼ無名の選手がバンデンボッシュ、フリーニーといった名だたるパスラッシャー相手に素晴らしいパフォーマンスを見せ(被サック0、ペナルティ1回、ライアン踏んづけ1回)、見事に最大の穴をうめてしまいました。地元では救世主の登場とベイカーさん不要論で盛り上がっているようです。

さらに、オフェンスは期待の新人がようやく目立ってきましたね。
JJことフリオ・ジョーンズは今年のドラフトで多大な代償を引き換えに得た選手ですが、圧倒的身体能力はレシーブだけでなく、ブロックにもいかされています。ドラフト後に地元メディアで語った「I don't like blocking, I LOVE blocking!」の言葉に偽りはないようです。伝統的にファルコンズのオフェンスはまずランによるゲームコントロールが基本にあるので、ブロックがうまく、また手を抜かないフリオはオフェンスを目立たないところでも支えてくれるとおもいます。

そしてもう一人、多分カレッジやファルコンズに興味のない人にはまだまだほとんど知られていないであろうドラ5ランニングバックのジャクイーズ・ロジャースが後半戦の鍵になりそうです。
このクイズ君、調べれば調べるほど、なんでこんなのが5順で取れたんだ、と思うほどすごい選手なんで、また別に取り上げたいと思いますが、彼の存在は、私の大好きな選手である一方そこまで信頼しきれない選手でもあるターナーにとって計り知れない助けになると思われます。

ところでオフェンス全体について思うのは「ビッグプレイもほどほどに」ということです。
昨年のファルコンズのスタッツでリーグ最下位レベルだったものにオフェンスでの20y以上のプレイ数と言うものがありました。恐らくチームの考えとして、ここがオフの大きな改善点とみなされたのでしょう。フリオ獲得はビッグプレイ不足に悩むオフェンスの特効薬と言う意味が大きいと思います。
しかし昨シーズンの試合を見るにつけ、ビッグプレイが少ないことは、決して悪い点ばかりでなく、むしろファルコンズのアイデンティティになってたようにさえ感じました。つまりランとショートパス中心で組み立てることでオフェンスを長い時間続け、相手ディフェンスを疲れさせ、ボール、時間、そして試合をコントロールすることが昨シーズンの勝ち方でした。
それが今シーズンが始まり、フリオという武器を得たライアンは積極的にディープパスを投げるようになりました。しかしそれが効果的に機能したようには見えず、本来持っていたゲームコントロール力を失う結果になりました。
皮肉なことにフリオが怪我で欠場したW6、W7でファルコンズは昨年のようにラン中心で試合を組み立てることで、2連勝をはたしました。
確かにビッグプレーは相手の脅威になり、また見ていて楽しいものです。私もIND戦のフリオには本当に興奮しました。しかし、それによって本来持っていた良さが失われるのは本末転倒です。個人的には、フリオを使うディープパスはあくまで牽制として、相手に注意を引かせる程度でいいのではないかと思います。
やはりファルコンズオフェンスの基礎はこつこつとしたランやショートパスにあり、そういう点でIND戦の3Qのドライブは理想形にみえました。
あのドライブを今後強いディフェンス相手に見せてくれることを期待しています。
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