サミュエル効果

 先日加入したクリス・ホープのインタビュー記事が出てたんですが、このお方 カレッジ卒業までの学生時代を通してBを取ったのは高校時代の1度だけで、あとは全てオールAとのこと。これはチーム内おりこうさんランキングにおいてハーヴァードとウォートンスクールに席を置いていた天才スヴィーテック先生(スタンフォード大)に強力なライバルが出現しましたか。
 他には高校時代GPA4.0を叩き出したマイク・ジョンソン、学業関係の賞をいくつも受賞しているアーロン・ホワイト、そして期待のウィスコンシン大ルーキーコンビなどといったところが上位候補でしょうか。まあホワイトに関しては秋までロスターに残っていられるか微妙ですけど。
 しかし人間性重視のディミトロフの獲得選手は学業優秀者も多いですね。カンファレンスのアカデミックチーム選出者がごろごろいます。学業成績とフットボールIQは別物とはいえ、学業優秀というのは単に賢いというだけでなく、真面目に教わることができるということも意味している(というかむしろこっちのが重要)ので、新コーディネイター二人にとっては教えがいがあっていいんじゃないでしょうか。教師側からすれば才能があるのにやる気がない生徒ほどむかつく存在は無いですから。



 さてトレーニングキャンプまでネタの無い時期なのでスルーしていたOTAやミニキャンプの話題をちょこちょこ取り上げてみようと思います。

 今回取り上げるのは表題にもあるように新加入のアサンテ・サミュエルについて。

 サミュエルと言えば、FA市場開幕後ひたすら現状維持に努め、噂されたマリオなどの大物契約もなく沈黙を保っていたディミトロフと愉快な仲間たちがドラフト直前にPHIからトレードで獲得した大物CBであり、ドラフティとコーチ陣を除けばこのオフ唯一といっていい明確な「補強」。

 OTA初日からいきなり立て続けにINTを2つ決めるなど貫禄を見せプレイ面でもその存在感は際立っていましたが、それ以上に周囲にインパクトを与えたのはその騒がしさ

 ファルコンズ加入後、サミュエルのキャラクターに対してスワッガー(swagger)という表現がよく使われています。これは簡単に言えばガキ大将タイプの周囲に喧嘩を売ったり威張り散らしたりする人間を現す単語で、どこぞの天才スナイパーとはあんまり関係ありません。まあトラッシュトーク大好きな血の気の多い選手と言えば大体当てはまります。そしてサミュエルは彼がどこにいるか一発で分かるくらい練習中も休憩中も常に大声を発していたそうです。

 そんな彼に衝撃を受けたのが他の選手たち。枕でも触れましたが今のファルコンズの選手は人間性重視で集められてきており基本的に良い子ちゃん揃い。フィールドで常に大声でオフェンスを挑発するサミュエルの姿は今までのキャンプにはほとんど存在しなかったものでした。
 そして彼に感化されるように、まず今年からディフェンスリーダーを任されることになったスプーンが大声を上げるようになり(余談ですけど、多分スプーンはもともと血の気が多いタイプだったんだと思います。今までは若手というのと、背中で語るタイプのロフトンという存在があったので遠慮してたんじゃないかと)、それにつられてディフェンス陣全体が練習が進むにつれて今までにないくらい大声を出すようになったそうです。さらにその影響はオフェンス陣にも及び、やはりもともとスワッガータイプのロディを中心に負けじと声を上げるようになり、フィールド中に選手たちの声が響く練習になったとのことです。

 OTAを終えた後の先日のミニキャンプにいたっては、サミュエルの騒がしさは完全にチーム全体に伝播しており、3日間ずっとやかましい、もとい活気のある練習が続いていたようで、この活気はミニキャンプを見学したファンが口を揃えてこれまでのキャンプと大きく違う点だと指摘してます。

 まとまりのあるチームにこうしたスワッガーを入れるというのは、チームにとって毒にも薬にもなり得る、まさに劇薬の注入と言えますが、少なくともここまでは非常に良い方に出ているようです。
 私は基本的に精神論者なので、良いチームだけど勝ちきれなかったファルコンズにとってこの変化は決して小さな変化じゃない、というか もしかしたらこういう点こそがラストピースなんじゃないかと思っています。

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この記事へのコメント:

スポーツ好き : 2012/12/08 (土) 07:53:28

文武両道ですごいひとが海外にはいますね。すばらしいです。日本も負けていません。

文武両道といえば、慶応の理工4年福谷選手がドラフト1位で指名されましたね。文武両道ですごいですね。がんばってほしいです

サっカー界には文武両道で有名な東大卒Jリーガー久木田さんや他にも岡田武史さん、宮本恒靖さん、橋本英郎さんが文武両道で有名です。、ゴルフ界といえば、坂田信弘さんくらいしか思い浮かびません。


しかし、大学ゴルフ界に文武両道プロゴルファーになる卵がいます。
東大法学部4年の高野隆

彼は朝日杯争奪日本学生ゴルフ選手権には4回出場し、6位に入った。他にも、日本学生ゴルフ選手権3回出場、日本アマ出場、トップクラスで活躍するスーパースターです。

九州大2年の永井貴之

彼は九州ジュニアゴルフ選手権4位、国体選手にも選ばれた。日本学生ゴルフ選手権出場など、全国大会の常連。

和歌山県立医科大学医学部医学科1年の辻田晴也

彼は関西高等学校ゴルフ選手権2位、全国高等学校ゴルフ選手権に3回出場など全国大会の常連で、関西学生秋季新人戦2位、
西日本医科総合体育大会では2位。

他のスポーツ界に負けず、文武両道3羽ガラスが将来プロゴルフ界で活躍すればなぁーと思います。

ほとら : 2012/12/09 (日) 10:04:12

>スポーツ好きさん
 私もゴルフは結構好きなんですが、アマ界については無知なので勉強になりました。すごく短絡的な考えで恐縮ですけど、私は日本の男子ゴルファーにはできれば早い時期から欧州や米国で揉まれてほしいと思ってる人間なので、教えてくださった文武両道な子たちには是非留学して経験を積んでほしいなー、なんて身勝手にも考えてしまいます(笑)

 文武両道ということについてですが、米国の場合は大学スポーツ界が非常に活発なのに加え、その舞台でプレイする選手たちに一定水準の学業成績を義務付けているというのが大きいと思います。たとえスポーツ特待生で入学した生徒でも、学力が足りない場合試合出場を禁じたり、最悪退学になったりしますからね。その分、学業とスポーツ双方で活躍した生徒を大々的に評価するという文化が存在しています。

 日本の大学スポーツ界では、プロになるくらいの活躍をする学生の多くがほぼ部活漬けの生活になりがちなのは若干残念だとも思っています。

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